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ロマンの木曜日
 
中国でエア波止場がブーム

 

若大将を英訳するとジェネラル。中国語訳すると若大将。

中国で、今、海の男にあこがれる人が急増中らしい。それも加山雄三系の海の男にあこがれる人が多いのだとか。

中国人は日本人と違って海をみたことがない人が多いのだが、中国人があこがれるのは、海の上で働いている男ではなく、波止場で片足をあげてたたずむ男の姿。「しあわせだなぁ・・・」

中国では「空(エア)波止場」という新語まで造られたのだが、そんなエア波止場する老若男女を捜すべく中国の街に繰り出した。

ライスマウンテン



みな「幸福的・・・」とつぶやいていた。

驚いた。流行の発信地の歩行者天国から、なにげない住宅地まで、至る所で人々はエア波止場を楽しんでいる。歩行者は普通の歩行者のままで、歩いてはいるのだが、ちょっと立ち止まって休憩するとき、片足を高めの場所にのせ、「幸福的・・・」とつぶやく。まさにそこは国こそ違えど、波止場に見えた。エア波止場に国境なんかなかった。


どうみても波止場だ。火という漢字すら波と読める。

高い壇でも何のその。カメラ目線が素敵です。

電話をかけてもエア波止場。ケータイがエレキギターに見えてしょうがない。

おばちゃんだって、海に恋し、波止場に恋するのだ。
ブームに歳なんて関係ないのだ。

体をひねってエア波止場。船乗りらしく、靴も白で、芸術点は高い。

エア波止場を試そうとする子供。
中国版サザエさんこと、ホームアニメ「波止場大家族」が人気の理由。


「ミスエア波止場コンテスト」が開催されていた。
優勝商品は海南島の旅だとか。うらやましい。

次はドリフだ

「中国は日本の数十年前とかぶる」とよくいわれる。なるほど、海の男がブームになるのも納得だ。

変化の激しい中国では早くも次のブームの芽が出ている。日本がかつてそうだったように、早くも土曜の8時になると、金属を使ったチャンバラが面白い「兵金属」というバラエティ番組と、白酒や紹興酒を飲み交わす公開トーク番組「全員酒豪!」というバラエティ番組が放送され、子供たちがテレビの前にかじりつくという。

きっと、そのうち僕がいる中国の街でも、全員酒豪!お笑いのステージの公開生放送があるだろう。そのときには観覧したい。

この記事はエイプリルフール企画のために作ったうその記事です

 

 
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