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ちしきの金曜日
 
オオクスめぐり

家が潰れそう

続いては、大徳寺にある大クス。
ここにある大クスが市内で最も大きいらしい。県下では2番目(説明看板には「県下第一」と書いてあったが)。
県指定天然記念物。

大徳寺という名前だがなぜかそういう寺はなく、
長崎の七不思議として数えられている。


地図(別ウィンドウで表示


市内最大というだけあり、別の生命体のようにでかい。

が、見どころはむしろ、そのロケーション。
周辺のゴチャゴチャぶりにある。


隣のコンクリートの壁を食ってるし…

このゴチャゴチャしたロケーションが見どころ。

ここが特にすごい。

家の中に木が入り込んでいるというか、木の回りに家を作ったというか。

下から見上げたところ。ギリギリかと思ったらアタってて、家が少し潰さjれていた。

別アングルより。これでこの家主の名字が「木下」だったら感動する。

根元部分。さすが市内No.1の太さ。


梅ヶ枝焼餅

大クスのすぐ隣には、明治から続く老舗の
長崎では有名な梅ヶ枝餅屋がある。


当時からまったく何も変わってないのでは?と思わされるレトロな看板。

こういう機材で焼く。何もかもがレトロで、渋い。

この見た目どおりのおいしさです。

大徳寺の大クスのことをいろいろ話してくださった。

ここで餅を頬張りながら、いろいろと大クスに関する興味深い話を聞くことができた。

・今の説明看板には樹齢800年以上と書いてあるが、昔は1500年以上と書いてあった。最近は控えめな書き方をするようだ。

1ページ目で、樹齢300年と書いてあるのを手で1000年に書き直してるのがあったが、これもおそらく最近の控えめな物言いに満足できない古くからのファンが書き直したのだろう。

・根っこはここから200m以上離れた思案橋の方まで伸びている。

・昔、火をつけてしまった子供がいて、その時しっかり治療したおかげでかえって今元気になった。一時は結構弱ってた。


さすが、ずっと木のすぐ隣で商売してるだけあって、大クスのことならなんでも知ってるという印象だった。


1コがかなり大きいので、4コも食べたらご飯要らないくらいお腹いっぱいになる。

1500年以上といったら、ほとんどもう「永遠の命」と言ってもいいくらいなんじゃないか?

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