通路の両側からは瀬戸内海が一望でき、フェンスから潮風も入ってくるので非常に心地よい。
吊橋だが、揺れて怖いというスケールではないので、大人も子どもも淡々と歩いて行く。
というより、どんどん私を追いぬいて行く。
日本に素敵なトラス構造は多かれど、内側ど真ん中から鑑賞できるポイントはなかなかない。
もっともここも、鑑賞ポイントとして設けられているのではなく、単なる左右の連絡路なのだが、一定間隔で出現し、橋のいろんな表情が楽しめるのでウキウキが止まらない。
いちいち写真を撮るのでどんどん抜かされる。
そして私はいま橋桁の内側を歩いている、という事実それ自体を噛みしめているうちに、すっかり遅れをとってしまった。
追いぬいていった皆が集まっていたのは450メートル地点。
渦潮発生地帯を真下にみることができる、ガラス張り展望台ゾーンである。
まだまだ歩いて行きたい気分だったが、450メートルの地点が目的地。
渦潮発生地帯を真下にみることができる、ガラス張り展望台ゾーンである。 |