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ちしきの金曜日
 
カッパのキャラを民俗学的に鑑賞する


みんな知ってる、かっぱ寿司のマスコット。こういうのを解説してもらいます

外出している時に気づいたのだが、街にはカッパのキャラクターが結構多い。そしてそのキャラクターをよくよく見てみると、意外に細かいところが違うのだ。

妖怪の専門家なら、こういうカッパの細かい違いについても、よくわかるんじゃないだろうか。

斎藤 充博



妖怪の専門家・大島清昭さんと見ます

今回一緒にカッパを見てもらうのは、妖怪研究家の大島清昭さん。筑波大学で妖怪研究を修め、独自の妖怪論をまとめた学術書『現代幽霊論』も出している。

民俗学を切り口に、現代の巷間にあふれるカッパを語ってもらおう、という作戦だ。


大島さん。以前当サイトの「妖怪はかせにインタビュー」という記事でもお世話になりました

PCの中には僕の撮ってきたカッパの写真が。こんなポジションで進めて行きます

 

そもそもカッパとは何か

個別のカッパを検討する前に…と前置きして、大島さんがこんな話をしてくれた。

大島「そもそも、斎藤さんは『カッパとは何か?』って考えたことありますか?」

カッパとは何か?こんな企画を持込んでおきながら、言われてみるとあまり真剣に考えたことがない。

大島「学術的に『カッパ』という言葉は基本的に、集合名詞なんですよ。」

斎藤「それは例えば、『斎藤充博』が固有名詞で、『ヒト』が集合名詞ってことですか?」

大島「そうそう。民俗学ではカッパを『水辺に出てくる怪しいもの』という意味で扱っています。もちろん「カッパ」という名前のカッパもいますが」

なるほど。うちの実家で飼っている猫にも「ネコ」という名前がついている。実家であることはアカデミックな世界でもあることなのだな。

大島「なんでそういう風に扱うかというと、民俗学が採取したカッパの伝承が、あまりにも膨大なんですよね。地方地方で名前が違いすぎるんです。『ガラッパ』とか『カワタロウ』とか…400個ぐらいあるという説もあります」
「なのでカッパは『ものすごく幅が広いもの』という風に思っていて下さい」

興味本位で街中のカッパを持込んだ僕とは対照的に、じわりじわりと慎重に論を進めて行く大島さん。そうか、これが専門家の語り口か。じりじりと期待が高まる。

 

時系列でカッパを語る

大島「カッパについて語るとしたら、時系列で話を進めるのが良いと思います」

カッパの形状やパーツによって、大まかに出てくる時代が違うそうだ。ここは僕がイラストにしました。


江戸初期のカッパ

江戸中期以降のカッパ

近代以降のカッパ

カッパの絵が文献に登場するのは、基本的に江戸時代以降らしい。それにしても僕の想像よりも、ずっと整理された話が出てきてたじろぐ。妖怪研究の深淵を垣間みた思いだ。

さて、それでは個別のカッパの検討に移りたいと思います!インデックスが付いていますが、順番に見るのがオススメです。


かっぱ寿司のマスコット
東京都民の日記念バッヂ
ビルの看板
手描きのカッパ
商店表示
商店街の「かっぱ河太郎」
 
まとめ
 

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