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ちしきの金曜日
 
カッパのキャラを民俗学的に鑑賞する

場の力でカッパに見える



これは合羽橋商店街の店舗表示の看板だ。合羽橋はお店ごとに、こんなカッパの看板が作られている。


「ペンギンの白衣」というお店なら、こうなる。カッパの胴体部分にに「ペンギン」って表示してあるのがなんかおかしいですが

大島「これは古いカッパなのかな…。頭がどうなっているのかが知りたい。窪んでいるだけなのか、それともお皿が載っているのか」

この記事の1ページ目を思いだして欲しい。お皿がのっかっている方が、より「新しいカッパ」になるわけだ。ちなみにお店の軒先のかなり高いところに設置していあるので、頭上の写真は撮れないです。

大島「背中についているのは、甲羅なのかな?マントにも見えるし…。全体像がわかりにくい、ちょっとコメントしにくいですね」

たしかにポーズが空を飛んでいるみたいで、背中の赤いのがマントにも見える。
あれ?ひょっとしたらこの看板、全然カッパじゃないのかもしれない。頭上の様子が分からない、背負っているのが甲羅かどうだかわからない、ということでは、これが「カッパだ」という確証がない。

しかし、ここは合羽橋商店街だ。脈絡なく、オカッパ頭の女スーパーマンでお店の看板を統一するはずがない。だから、やっぱりこれはカッパなんだと思う。

つまり、「合羽橋商店街においてある」というだけで、いろんな要素をすっ飛ばしてカッパになれるのだ。場の力、恐るべし。


頭…髪の毛有り、皿の有無は不明 体表…つるつる 口…人間と同じ 甲羅…マントかも?
よく見たら、そこまでカッパっぽくないかもしれない

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