定番も良い
先ほども書いたが繁華街から一本角を曲がると市場に出る。地元の人や観光客で賑わう、京の台所だ。
今までは新しく現れたから揚げを紹介したが、ずっと昔から売られているから揚げにも目を向けよう。
市場に入って少し歩くと見える赤い焼き鳥のちょうちん。そこにから揚げも売っていた。揚げ置きではあるが、買うとその場で温めなおしてくれる。その心遣いが嬉しい。
柔らかくジューシーなこのから揚げはニンニクがしっかり効いていて味が濃い。ご飯やビールにぴったりなタイプだ。なんだか懐かしく、凄く美味しい。
市場の食べ歩きは凄く楽しい
更に唐揚げを探して市場を歩く。だがそこら中にある食べ歩き用の料理に目移りする。あれも食べたい、これも食べたい。
刺身やマリネなど普段は串に刺すことが無いような物も食べ歩き用に串になる。串にすると何でこんなに美味しそうに見えるんだろう。
珍しい物もたくさんあり、興味の種が尽きない。チョコレートコロッケにはたくさんの人が集まって、買おうか悩んでいた。そんな中、一人のおじさんが買って食べた。
するとみんなで「おいしい?おいしい?」と質問攻め。「おいしいよ」ってその人が返すと「美味しいのかーそっかー」と、満足して店を後にしていた。美味しいと聞いたら欲しくなくなる物って中々無いと思う。
専門店の意地
本当に色んな物にも惹かれたが、最後に鶏肉屋さんでから揚げを買った。激戦の京都唐揚げ界でずっと戦っているから揚げだ。多分。
店の前に立つと全部鶏なのに見知らぬ物がたくさんある。何、とり山椒って。とりハムもあるけど、あれって家で作るもんじゃないの。やはり専門店は奥が深い。
ここのから揚げは胸肉でさっぱりしていているけれど下味がしっかり付いている。飽きずにずっと食べられる。土台ががっちりとしている印象だ。あー、食べた。もうお腹いっぱいです。
ずっと出来ればいいと思っていた唐揚げ専門店が出来ていた。今回初めて色々食べて回ったが、どの店も個性があってそれでいて全部美味しいって凄い。
満腹になるまで食べたけど今また食べたくなっている。ウチの近くにも出来て欲しいです、から揚げ屋さん。