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はっけんの水曜日
 
房総半島で大山倍達の足跡をたどった


僕のふるさと、小湊の海。のどかです。

大山倍達さん(以下大山さん)は極真空手の創始者。現在では世界に広がり門下生は1200万人にもなる極真空手発祥の地は、なんと僕の実家からすぐ近くの山だった。

大山さんはその山に1年半籠って修行をし、その後色々あって極真空手の道場を開いたのだ。

今回は、大山さんが修行した山と、下山後に牛を倒しに行った館山に行って来ました。

松本 圭司



清澄寺の山門。日蓮大上人得度開宗之霊場と書かれてます。

清澄山(きよすみさん)は日蓮が修行した所として有名

鎌倉仏教の一つ日蓮宗の創始者、日蓮が生まれたのは千葉県の小湊(現在は鴨川市の一部)。僕は日蓮宗でもなんでもないのだけど、日蓮は地元出身の有名人として小湊では親しまれている。地元出身の芸能人とかスポーツ選手とか、大体そんな感じ。

小湊生まれの日蓮さんは、お隣の天津(「てんしん」ではなく「あまつ」。小湊同様鴨川市の一部)にある清澄山の清澄寺で修行をしたとされる。そのような訳なので、清澄寺にはそこかしこに日蓮スポットがある。

大山さんの話に行く前に、ちょっと清澄寺の紹介などさせてくだされ。


うん

丘の上に立つ日蓮像。太平洋に向いてます。

清澄寺は山の上にある

清澄寺の最寄り駅は安房天津駅。そこから路線バスか徒歩などで行く。徒歩で行くと多分2時間くらい掛るのであまりお勧めできないけど、バスも2,3時間に1本とかそんなノリ。交通の便は悪い。僕が子供のころから交通の便はなんにも変わってない。

だから公共交通でいくのは諦めて、実家で車を借て行った。山門の大分手前に無料駐車場があるので、そこに停めてレッツ観光。じゃない、レッツ取材。


日蓮さんが見てるのはこんな風景。大山さんも見ただろうか
唐突にある凡血の笹。特に解説など無かったので謎だったんだけど、帰ってきてから調べたらここで日蓮さんが血を吐いたのだそうな。

仏舎利塔がなんか異国

仏舎利塔(ぶっしゃりとう)とは、釈迦の遺骨を納めた塔。と、されるが実は仏舎利が入っていない場合が多い。この仏舎利塔、清澄山にもあるし、僕が育った小湊にもある。だからどこにでもある物だとばかり思っていたら、別に各市町村にある物じゃないと言うことを後で知って驚いた。みんなの町には無いのか、これ。

20数年ぶりに清澄山の仏舎利塔に行ってみたんだけど、これがなんとも異国っぽくて凄かった。なんだこれ。どこだ、ここ。


階段の両脇にあるオブジェがマーライオンっぽい。小湊の仏舎利塔より大分豪華です。

仏舎利塔の各面には金色のお釈迦様などが収まってます。

青い空、白い仏舎利塔、マーライオン

まずい、大山さんのことを忘れそうなインパクト。

デーンとでかい仏舎利塔。小湊にある仏舎利塔は狭い山の上に無理矢理作られたような感じで、正直立派とは言い難いのだが、こちらはかなり立派だった。観光に来ていた外国人が「ワォ!シーサー!!」って驚いてたけど、多分シーサー違う。

でもって立派なのだが、よく見るとお釈迦様の横に脚立が出っぱなしだったりしてかなり緩い。この適当さは流石房総だ。房総の人は大概いい加減だ。


阿弥陀如来像かな。なぜ脚立をそのままにして帰るのか。
むちむちした二の腕が辛抱たまらない。

木がでかい

仏舎利塔もでかくて異国で脚立で凄かったが、清澄寺で一番の見物はやはり木だ。でかい木だ。

これだ。


根本にいるアリみたいのが人間です。

ご神木になってます。

上から見てもやっぱでかい。

周りに柵があるので近づけませんが、巨大なのは判るでしょうか。

清澄の千年杉

これは「千年杉」と呼ばれている杉の老木。千年杉と呼ばれているが、実のところ正確な樹齢は判っていない。とにかくでかいので千年杉と呼ばれている。万里の長城みたいなもんだ。

1000年前って事は日蓮さんが生きてたことはもう結構な巨木だったはずだ。大したもんだ。樹高はおよそ47m、根回りで17.5mもの大きさがある。凄い。

本堂の横には大きな楠もあり、こちらもやはりご神木として奉られている。樹高は15m、幹周7.7m。数字上の大きさもなかなかだが、枝を大きく張り出しているので数字よりも大きく見える。


この楠もでかい。やっぱりご神木。抱きつきはアリだったんだろうか。

単純な観光はこの辺にして、そろそろ大山さんの足跡を探そう。まずは清澄山に登るのだ。


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