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土曜ワイド工場
 
逃げないネコはどこにいる?


念願の2ショット(そっぽ向かれてますが)

街角でネコを見かけると、反射的にカメラを構えるのだが、いつもいつもいつも逃げられてしまう。というわけで、ネコさんのかわいい写真を撮れたことが一度もありません。

危害を加えるつもりなどまったくない。かわいい写真を撮らせてほしいだけなのだ。なのに・・・。ネコに逃げられる才能は一級品といってよい。どうせならもっと社会の役に立つ才能がほしかった。

こんな自分にもかわいい写真を撮らせてくれる、やさしいネコはどこかにいないのだろうか?

(text by 榎並 紀行



1stアプローチ「住宅街のネコ」

女性にフラれた時「女なんて星の数ほどいるさ」と自分を慰めることがある。これまで無数のネコに逃げられ続けてきた男にも当てはまる言葉だ。「ネコなんて星の数ほどいるさ」ってね。

今回、私は立ち上がる。第一印象でヒトを差別しない心のきれいなネコを探しに行くのだ。そしてそんなネコがいたらウチに連れて帰って一緒に暮らしてもいい。

まずは住宅街のネコにアプローチ

最初にやってきたのは、東京都北区の住宅街。じつは数年前までこのあたりでひとり暮らしをしていた。ネコがやたらと多かったと記憶している。

僕が住んでいたアパートの周囲はとくに頭数が多く、ケンカしたり、なんだかんだやっているネコの絶叫が、夜な夜な響き渡っていた。埼玉から上京したての頃は「東京さにはネコが多いんだべなあ」と思ったもんである。

このあたりには力作の猫よけが多く見られる

やつらは身を隠しやすい路地裏や車が来ない細い道にひそんでいることが多かった。そのへんに注目して歩いていたら、さっそく本日の第一ネコさんを見つけた。

やあ、こんにちは

涼しい日陰で昼寝しているネコ。まだ、こちらには気づいていない模様。

友好的な姿勢を精一杯の笑顔に込め、じりじりと近づいていく。「ワタシはアヤシイもんではありませんヨー」。

目があった

近づくでないわ!(と言われている気がしました)

こちらの存在に気づくと、くわっと目を見開き、そしてそそくさと退散するネコ。なんと!

ガーン

まあ、そうくるんじゃないかと思ってたけどね。べつにこっちも本気じゃなかったし。でも、失礼しちゃうわー。

「つれない態度」とはこのこと。のっけから傷つくが、今回は数うちゃ当たるの精神で行きたい。気を取り直して、次行ってみよう。

※一応、評価しますとこんな感じです。
【住宅街のネコの友好度】
目があってから逃げるまでの時間:10秒
近づけた距離:2m



2ndアプローチ「植物園のネコ」

危険が多い住宅街のネコは、ヒトに対して敏感になっているのかもしれない。ならば安全が確保された場所でぬくぬくと暮らしているネコなら警戒心も緩いはず。

ということでお次は東京都文京区にある「小石川植物園」にやってきた。都心の高台に広がる広大な植物園で、敷地内にはネコをはじめたくさんの動植物が棲息する。

入場料330円也

植物園というのは基本おじいちゃんおばあちゃんが訪れるところだ。お年寄りは動物をむやみにいじめたりしないので、ここのネコはヒトに対する警戒心が緩いはずである。

ネコ影発見

散策すること5分。早くも一頭のネコ影が。さっそく近づいてみよう。

やあ、僕は君のともだちです

つーん

おーい、遊ぼうぜ

プイッ

なんなんだおまえら。写真を撮らせてやるくらいのサービスしてくれたっていいだろう。そんなセクハラまがいの思いが頭をよぎってしまうほど、想像以上に自分は動物に愛されてない。

あまりの相手にされなさっぷりにこみ上げるやるせなさ。それを癒してくれたのは意外な存在だった。

ふと足元を見やるとカメがいた

カメだ。ネコのようにすぐ逃げたりしない。かわいいやつである。あまりにもかわいいのでカメ子と命名。
カメ子は逃げない代わりにずっと甲羅に閉じこもっていた。たぶん照れてたんだろう。

照れて自分の殻(甲羅)に閉じこもるカメ子

【植物園のネコの友好度】
目があってから逃げるまでの時間:5秒
近づけた距離:3m

【植物園のカメの友好度】
目があってから逃げるまでの時間:逃げない
近づけた距離:さわれる
※ただし甲羅に閉じこもりっきり


3rdアプローチ「谷中のネコ」

最後に訪れたのは東京におけるネコの聖地「谷中」だ。人に馴れているネコが多いことは当サイトほそいさんの記事「オープン猫カフェはじめました」でも実証済み。

もうここで受け入れられなかったら、すっぱりネコのことは諦めて出家するしかない。そのくらい、普通の人にとっては容易にネコと仲良くなれる場所である。

谷中で人だかりができていたら、そこにネコがいる可能性が高いです

いた

谷中ぎんざ商店街の入口付近に立つマンションの日陰に3頭のネコがいた。3頭もいりゃ1頭くらい。。。という思いで近づいてみる。


おお

おおお〜

やった。さわれた。「何を大げさな」とお思いだろうが、101回目のプロポーズでヨメが来るのと同じくらい自分にしてみたらかなりの快挙。なんせ野良猫にさわるのはこれが人生で初めての体験なのだ。

おまえも逃げないんだね

どんなに近づいても逃げない

なんだここ。ハーレムかい。日本でぜんぜんモテなかったのに、たまたま訪れた外国で超モテたみたいな気分だ(もちろんそんな経験はありませんが)。

【谷中のネコの友好度】
目があってから逃げるまでの時間:逃げない
近づけた距離:さわれる

おまけ・憧れの2ショット写真に挑む

勢いに乗ってネコとの2ショット写真に挑む。今日は撮影係がいないのでセルフタイマーをセットし、ネコの隣へ。だが。

アレ?
おい
撮れたかと思いきやそっぽを向かれる

どうやら写真はNGなようだ。調子に乗るなよというネコ界からのメッセージでしょうか。


 
 

 

 
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