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チャレンジの日曜日
 
中国は罰金だらけで大変だ


過料徴収ともいうかもしれない。

北京オリンピックのとき、北京市民にモラル改善運動みたいなのがちょこっとニュースになったような気がする。今年の上海万博でもやっぱり上海市民に例えばゴミの分別みたいなモラル改善運動を行っているニュースがちょっと報じられている。

空気を読んでばかりの日本人と違って「モラルを直しましょう」ったっていうだけじゃ、中国人は直すことは難しいわけで、路上で監視員がチェックして、モラル違反のことをした日には罰金がその場で課せられる。

中国全土、とくに都会でどのようなことをすると罰金になるのか、罰金額はどれくらいなのか気になったので調べてみた。

ライスマウンテン



駐禁からポイ捨て禁止まで定番、あります

ライターの榎並さんの記事「罰金の相場観を知りたい」によれば、日本での罰金は5000円から20万円と幅が広い。日本円の最高紙幣が1万円で、中国元の最高紙幣が100元ということは、罰金は50元から2000元くらいだろうか。実際日本円に換算すれば700円から28000円くらいだが。

僕が中国で集めた写真を眺めてみれば、中国では人から車まで随分と様々なNGが待ち構えているんだな、と思った。中国人は世知辛く思っているかもしれない。そう考えれば、高度成長期時代の日本を生きた日本人の人々も当時は世知辛く感じていたのかもしれない。

 

駐禁


『勝手に駐車するべからず』なる警告で、その罰金額は100元。

駐車=罰金100元(約1400円)

日本だとお馴染みの罰金だけど、中国だと意外とみつからない。捜し出したとき「おおっ!」と喜んだもんだ。

確かに先ほどの5000円から2万円のレンジにおさまる。けいこくはけいこくでも『警告』じゃなくて、中国語だと『敬告』らしい。なんとなく丁寧語で注意しているように読めてしまう不思議。

停車禁止


この道路は歩道に近いけれど、路線バスがひっきりなしに走る場所として『禁止停車』とされている。罰金は50元。

停車=罰金50元(約700円)

ここは内陸の都市だけれど、上海や北京だったらもっと相場は高いかもしれない。

ポイ捨て禁止その1


資源ゴミを集めるおばちゃんの後ろに書かれたのはマル拆マーク…ではなく、その左の『罰金50元。ゴミのポイ捨て禁止』。意味もなく倒置法なのが素敵だが、リサイクル屋の前でゴミ捨て禁止というのもなかなか難しい。

ゴミのポイ捨て=罰金50元(約700円)

ちなみにこうした仕事の人たちは空のペットボトルを1本1角(0.1元)くらいで買い取ってくれる。

ほとんどの罰金は金額がアバウト

実はぼくが見た罰金のほとんどが曖昧でアバウトだ。上で紹介した定額罰金はレアで、ほとんどの罰金は情状酌量なのか、その日の気分か、為替レートか、変額制の罰金である。

ポイ捨て禁止その2

同じくゴミのポイ捨てを禁止するプレート

またもポイ捨て禁止のプレートだが、今回は50元から100元と幅がある。タバコだと50元、空き瓶だと70元、白黒テレビだと80元、車とかだと100元になるのだろうか。

ゴミのポイ捨て=罰金50-100元(約700-1400円)

道からプレートは遠いのに、警告を発するプレートは小さい。控えめなタイプなのである。

 

花壇に踏み入れ禁止


またも50-100元である。これは園内の花壇の中に足を踏み入れたら罰金というもの。

花壇へ足を踏み入れ=罰金50-100元(約700-1400円)

片足だけ踏み入れて気づいたら罪は軽く罰金50元、罪の意識がなければ70元、ロードローラーで入ったら100元だろうか。パニッシャーの裁量に想像がふくらむ。

 

うんこ禁止


トイレ内だがうんこ禁止である。レストラン内の簡易トイレは詰まりやすいため、この手の警告をよく見る。やるなら小便だけよ。

うんこ=罰金50-100元(約700-1400円)

しかし何をもって50元とし、何をもって100元とするんや。口は災いの元というくらいだから、あえて文字には起こさないが、実に想像力をかき立てる素材である。

 

出店禁止


青空市場でセメントで書かれたような文字。見にくくてごめん。とにかくこれも50-100元シリーズだ。これは、ここで屋台とか箱とかシートとか、店を広げるのは禁止という警告である。

路上出店=罰金50-100元(約700-1400円)

まわりに誰がいるのだろう、店を広げたら青空市場のSPが来るのだろうか。そして状況から82元くらいと罰金を算定するのだろうか。

 

喫煙禁止


50-100元罰金シリーズもこれが最後。ビルのショッピングセンター内での喫煙も50-100元の罰金となる。

喫煙=罰金50-100元(約700-1400円)

中国産だと50元、外国産だと100元だったりして。

 

駐輪禁止

味のある昔ながらの集合住宅だ


人民の人民による人民のための乗り物、チャリンコを置いてはいけないのだ。しかも50-100元なんてもんじゃない。

自転車駐輪=罰金10-50元(約140-700円)

2倍じゃない。さらに倍で4倍でもない。罰金幅はレバレッジ5倍の10-50元である。適当にレバレッジという言葉を使ってしまいました、すみません。

台車利用禁止


ショッピングセンター内にて。エスカレーターに荷物用の手押し車乗せちゃだめですよ、という罰金も5倍。

自転車駐輪=罰金20-100元(約280-1400円)

左のキャラクターが気になるよね。

 

停車禁止


これは罰金額が半端ではない。消防車とか消防士が通る場所でそこを邪魔すると、トンでもない罰金が待っている。

消防妨害の停車=罰金500-1000元(約7000-14000円)

火事になったときに、消防士が駐車したドライバーに「なにやってんだ!」とか怒りながら、罰金をいくらにするか考え、火がまわるなか、罰金を徴収するのだろうか。


反モラル的行動禁止


あらゆるモラルに反する行為に対して、最高で500元の罰金なんだそうだ。なんてアバウト!

モラルに反する行為=罰金上限500元(約7000円)

いろいろ中国は大変だよね。

ファジィ理論

中国の罰金の多くは曖昧だ。

きっと日本で随分昔に電器製品に入った「ファジィ」だ。中国は日本の後を追っているというから、ファジィが中国でもひそかに流行なんだ、「発爺」とか当て字になっちゃうんだ、きっと。

これからは中国の時代というが、中国に即してファジィに値段を決めたらどうか。M&Aも10億円〜50億円とか最高で100億元とか幅をきかせる時代が来るかもしれない。

千里の道も一歩から。まずはお小遣いをファジィにしないか、家の人に相談してみよう。

絶やさぬ笑顔

 
 

 

 
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