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はっけんの水曜日
 
熟練者と行く廃村体験〜大平宿リベンジ〜

朝食後はパイ岳へハイキング

朝食後、中山さんから「これからパイ岳へハイキングに行きますが、どうしますか?」という提案があった。

ハイキングとは、これまた思いもよらなかったお話だ。この辺りに、登る事ができる山なんてあったのか。っていうか、何だろうか、パイ岳というのは。

話を聞くと、どうやら車で10分程西へ行った所に、パイ岳とやらへ続く登山道があるのだという。なるほど、車で10分とは結構な距離である。私一人ではその山の存在に気づく事すらできなかっただろう。

パイ岳という響きも何か気になるし、せっかくなのでご一緒させていただく事にした。


車に乗り込みパイ岳へ

しかし、パイ岳というのは一体どういう山なのだろう。中山さんは、頑なにパイ岳としか説明してくれなかった。もしや、山の形がそういう形状を成していたりするとでもいうのだろうか。

その答えは、登山道にたどり着いてすぐに、判明した。


あぁ、なるほど。パイ……π岳ですか

なるほど、そういうことか。まぁ、確かにπという字に見えるけれど。しかし、はげ岳という名称も非常に気になるぞ。ますますこれがどんな山なのか、登ってみたくなった。



意外と急な斜面を登っていく
生えている木が凄くでかい

しかし、登るにつれ、木々は細く、短くなっていく
あと少し……付近は笹ばかりになってきた 

そして、頂上に到着

登山口の標識通り、およそ一時間で山頂に到着した。山頂の標識によると、その標高1636.2メートルとのこと。山の標高って、10cm単位の精度で調べられるものなのですな。

それはそうと、この標識では山の名称がπ岳じゃなくて禿岳になっている。πという文字は、禿という漢字の脚の部首だったのか。しかし、禿岳って……身も蓋も無い名前だ。

確かに、これまで登ってきた登山道を省みると、登山口付近では太い立派な木々が生い茂っていたのに、山頂部分は笹しか生えていないなど、何かを暗示するような植生ではあった。やはり、頭頂部分からくるものなのか。何とも、身につまされる思いである(余談だが、著者の父親は30代の頃からだいぶキており、祖父は私の記憶にある限り、ツルツルだった)。


嫌な事は忘れて、御嶽山でも眺めよう

さて、なかなか充実したハイキングであった。登山というのもまた良いものである。相変わらず天気は良く、朝方こそ寒かったものの、日が昇ってからはむしろ汗ばむほどの陽気であった。

禿岳から下りた我々は、再び大平宿に戻り、借りていた古民家の掃除をして撤収。こうして、私の二度目の大平宿体験は終わりを告げた。



しっかりと掃除をして原状復帰
中山さんが鍵を掛け、これにて終了

大勢で行けば、できる事の幅が広がる

今回、中山さんのグループに混ぜていただき感じた事は、やはり大勢だといろいろな事ができる、ということだ。一人では到底不可能な事も、大勢ならば大体ができてしまう。

また、一人で全てやらずとも、皆で分担すれば良いので楽でもある。食材なども、それぞれが持ち寄ればバラエティ豊かなものになるし、他にもメリットは多いだろう。そもそも私一人では、車も運転できないし、火だって付けられない。無い無い尽くしで本当に大変だ。

でもまぁ、一人は一人で、自由気ままに行動ができるので、それはそれで楽しかったりするんですけどね。

さらば大平宿、また会う日まで

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