バスの旅

100ローから電車に乗り、電車に乗り、電車に乗りで富士吉田駅までやって来て、今度は路線バスに乗る。バス停で時刻表を見ると相変わらず本数が少ない。遠くには富士急ハイランドが見えた。僕はこれからある意味ハイランドに行くのだ。1000ローというテンションが上がるであろうハイな場所に。

バスに乗り山中湖を見つつ、その先にある終点まで向かう。そのあたりだと標高が1000mとなる。縦に1000mだとあまり想像がつかないが、東京タワーより、スカイツリーよりも高い。富士山の3合目の高さだからその高さはすごい。

ローソンに虹がかかる

雨が強く、目的のローソンまでは降りたバス停から1キロ以上歩かなければならないことは先に分かっていたので気が重い、と明日は月曜日か…のようなテンションで外を眺めていたら急に日が差した。僕の日頃の行いがいいためだ。

すごい！　ローソンに虹がかかっている！　とハイなテンションで喜んでバスの窓越しに写真を撮った。このまま晴れるだろうと思ったら、その直後に今度は横殴りの雨が降り始めた。日頃の行いがいいのは僕ではなく、ローソンのようだった。行いの良さを見せ付けたとたんに激しい雨が降りだしたのだから。

綺麗なはずの山中湖

山中湖はとても綺麗だと聞いていた。富士山を望むことができ、太陽の光にきらめく湖面と相まって、多くの観光客を魅了するのだそうだ。また来たいという思いを持ち多くの観光客は家路につく。山中湖はとにかく美しいと僕は事前に聞いていたのだ。

美しいかけらも無かった。大荒れだった。地獄の景色にあってもいいような感じだ。寂しいことこの上なし。傘をさし湖畔に立つ遠い目をした美少女を期待したがそんな美少女はいなかった。というか、人っ子ひとりいなかった。もう山中湖には行かないと思う。

ラストスパート1000m

終点でバスを降りるとローソンはこっちと看板が出ていた。道に迷わずに済むから嬉しいが、ローソンまでは後1キロもある。1000mのローソンに行くために、1000m歩かなければならない。あらゆる意味で1000ローだ。

このあたりは初めて歩くのだが、大体のお店は閉まっているし、人はひとりも歩いていないし、水はけが悪いのか（雨が降りすぎているからか）車はしぶきをあげて走っていった。そして、誰もいないがとにかくテニスコートがたくさんあった。ここに来る人はきっとテニスしかしないのだと思う。

テニスは成功者のスポーツな気がして僕は今までやったことは無く、テニスの面白さがイマイチ理解できないのだが、きっとテニス好きは多いのだろう。ちなみに僕はテニスをする女性は好きだ。なんか、いいよね。