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ひらめきの月曜日
 
ガチャガチャおみくじのあるパワースポット


旧街道沿いにひっそりと立っています。

東京都板橋区に「縁切榎」という名所があります。悪縁を断ち切り良縁を結ぶという謂れがあり、江戸の頃から信仰される神聖な場所です。

私も今年で38歳。忘れたくないことよりも忘れたい事の方が増えてくるお年頃。気づかぬうちに悪縁が色々ついているかもしれない。そんな悪縁を断ち切って、良縁を呼び込めるように、ちょっとお参りしてきました。

馬場 吉成



その存在を知らなかった

今回行った「縁切榎」ですが、実は何度も行ったことのある場所なのです。正確に言うと、何度も前を通ったことがあったが、そんな場所があるとは知らなかった。

先日、婚活に熱心な知人から「板橋区に悪縁切りと良縁を結ぶパワースポットがあるのだけど知らない?」と聞かれ、調べてみてその存在を初めて知ったのです。しかも、トレーニングで何度も走ったことのある道沿いにありました。



より大きな地図で 縁切榎 を表示
石神井川から旧中山道を300mほど行った所にあります。地図の下の方にある石神井川沿いから荒川方面へランニングする際にこの道を毎回通っていました。

情報を頼りに訪ねてみると、言われてみればこんなものが建っていたなと改めて思う。


街の中にある小さな憩いスペースみたいな感じ。見ている間にも2、3人お参りに来ていたので、有名な場所ではあるようだ。

幅2、3mぐらいの入口が道に面していて、奥行きは10mも無さそうな狭い空間。そこに鳥居と小さな社、大きな榎の木が1本あります。旗や石碑が立っているぐらいで特に目立つような物はない。正直言いましてかなり地味な場所です。


板橋区登録文化財だそうです。

(板橋区ホームページ 名所・旧跡「縁切榎」

入口横の説明看板を読んでみると、「縁切榎」と呼ばれるようになったのは江戸の頃の話し。嫁入りの際に下を通ると縁が短くなると恐れられたとか。嫁入りする姫君が榎の下を通らないように迂回路を通ったとか。男女の悪縁を切りたい時や、断酒を誓う時に樹皮を剥がして煎じて密かに相手に飲ませれば願いが成就する言い伝えがあるなど。霊木たる重苦しい謂れが色々。お参りするのを戸惑う。


微妙に樹皮が削られているような跡もある。誰が誰に飲ませたのだろうか・・・

とは言え、重苦しい謂れの他に難病などの悪縁からの縁切りや、男女の間に限らず人や物など様々な良縁との縁結びの信仰も近代になって出てきたことも書かれていました。そういうことなら、何か良い縁が来るようにとお参りして榎に祈っておきましょう。


社の横に吊るされた絵馬には、チラッと上から見ただけでも、とても書けないような生々しい内容が多数。板橋区民の友人にこの場所の事を聞いたら「夜中に行くと凄く怖い」と言った意味が分かる。

 

おみくじがガチャガチャ

やや引き気味に御参りしたらおみくじをやってみます。ここのおみくじがちょっと変わっています。


1回100円。人形とか変なアイテムは入っていません。今時は 「ガチャガチャ」ではなく、「ガチャポン」と言うのか?

おみくじがガチャガチャに入っています。「リセットみくじ」という物で、あなたがリセットしたいテーマを後ろの榎に強く念じながら引くと、それがうまく行くかどうか分かるそうです。

では引いてみましょう。


アレとか、コレとか色々リセットしてもらいましょう。
普通にガチャガチャのカプセルだ・・・

おっ!大吉。やろうとしているリセットは大変良い方向に向かっているそうだ。
先延ばしはダメですか。人のためになることですね。なるほど。

結果は大吉。何か良いリセットが出来るようです。現状リセットしようとしている事はないのですが、いい結果なのでとりえず上機嫌。

 

他のおみくじが有ることが判明

おみくじに書かれていた説明書きには、引いたおみくじはいずれの結果であっても300mほど離れた所にある橋のたもとに行って結べとありました。


これがおみくじを結ぶ場所がある橋。板橋です。板橋の地名の由来と言われている。
柱の横の看板に結びます。


より大きな地図で 板橋 を表示

石神井川の上に架かる橋です。

橋のたもとまで来ると看板が立っていて、既にいくつかのおみくじが結ばれている。私も結んで願いが叶う事を祈ります。そして、その看板を見るとこんな事が書かれていました。


近くにまだ8つもおみくじが有るらしい。いつから板橋は縁起の街になったんだ?

どうやら、この板橋からJR板橋駅まで向かう道中に8つの縁起にまつわるおみくじがあるそうです。仕事の縁起、結婚の縁起、恋愛の縁起、受験の縁起、安産育児の縁起、商売の縁起、金運の縁起、健康の縁起。


割と大雑把な地図にそれぞれのおみくじの場所が記載されている。

まず、先ほどの縁切榎にある「リセットみくじ」で悪縁を切ってリセット。その後、自分のテーマに沿ったおみくじを引いて「縁を起こす」という趣向のようです。おみくじでスタンプラリーでもやっている気分。折角ここまで来たならどこかのおみくじをひきに行ってみましょう。

 

普通のお店の前でおみくじ

ということで、おみくじ探して商店街を進みました。それらしき物を見つけられず右往左往。戻って地図を確認するも、間違ってはいないと思われるのに、その場所にそれらしき物が見当たらない。諦めかけていたその時に発見しました。


カバン屋の前に縁の文字のついた箱と小さな旗。社とか鳥居など全く無し。


より大きな地図で 仕事縁起みくじ を表示
この辺り。最初は近くのお寺にあるのかと思った。

普通のお店の前に置かれた赤い箱に「縁」の文字が描かれ、よく見るおみくじ用の筒が置かれていました。どうやらこれがその8つのおみくじの1つのようです。

社や鳥居があるものだと思って探していたので、完全に見落としていました。「縁切榎」のガチャガチャおみくじとはまた違った簡素さというか、おみくじ感の無さというか。なにはともあれ引いてみます。


奥から出てきたお店の人に100円払って引きます。おみくじの札もお店の人が奥から持って来てくれた。巫女さんということか。
仕事縁起みくじでした。中吉。偶然を大切にしてより広くですか。ちゃんとお払いを受けた札だそうです。

結果は中吉。まあまあの結果。聞いたところによると、縁切榎の言い伝えは古くからですが、おみくじに関しては割りと最近出来たものということでした。見るからにそんな気がします。

 

最後は結びの欅へ

こうして引いた縁起みくじは、更に歩いて10分ほど行った所にあるJR板橋駅前の「結びの欅」に行って結ぶことになっています。


駅前のひときわ大きい木の下。


より大きな地図で 結びの欅 を表示
この辺り。板橋駅は新宿、池袋を通って埼玉方面へ延びるJR埼京線の駅。

欅の下には、先ほどの板橋のたもとに有ったような看板が出ていました。ここに先ほどのおみくじを結びます。


板橋駅前も何度か通った事があったがこんな物があるとは知らなかった。しかも結構な数のおみくじが結ばれている。

縁切榎で悪縁をリセット。この結びの欅で良縁を結んで終了です。結構歩いたな。

おみくじ小旅行でした

縁切榎を軽くお参りするつもりが、うっかり縁切り縁結びの板橋おみくじツアーとなってしまいました。さて、ご利益は有るのか、無いのか。

縁切榎は古くからの信仰ですが、おみくじは地域振興で出来たもの。ご利益の程はさて置き、街を楽しむには面白い趣向でした。乗せられてしまいました。

おみくじはもうひかないけれども、あの商店街にはランニング以外でまた行ってみよう。速度を変えると見えてくるものが変わります。楽しいです。

榎は怖いですがね。

実は立っていた榎は3代目の榎。2代目の榎は、一部が3代目の横に石碑となって残っています。この樹皮も微妙に剥がされたような跡が数箇所。飲ませたのかな・・・

 
 

 

 
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