とりあえず匂いを嗅ぐと、これはもう明らかに洗濯物の匂い。干していた洗濯物を取り込んで「乾いてるかなー」なんて顔を近づけたときに香るあの匂い。あの初夏の夕暮れのような爽やかな匂いのする泡だった液体が、いま目の前のコップの中に!
...でも...、あ、味は、どんなだろう。
興味はある。でもさすがに飲みたくない。じゃあちょっと、舌につけるだけ。大丈夫大丈夫、ちょっとだけだから!
無意味に自分を励ましながらぺろり。
あれ?なんだかとてもまろやかな味。苦みもまったくなくて、これがペットボトルに入って売っていたら飲んじゃうかも。匂いは相変わらず洗濯物だけど。
このあとしばらくの間、口の中が洗濯物だった。
紙
紙も、ミクロで見れば繊維質の集合体である。ならば紙だって、何重かに重ねれば多孔質ろ財となるのではないか。
という考えのもと、トイレットペーパー(新品)を出してきた。
ひょっとしたら糊など身体によくない成分が使われているかも知れないが、尻に触れるものなら安全だろうという意味不明の根拠で押し進めました。 |