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ロマンの木曜日
 
みんなで仏像の顔になるワークショップ!

基本はなんと「ギャルメイク」

目指す方向として基本は「ギャルメイク」、仏顔はその延長にある、とTETTAさんは言う。
悟りを目指していたのに、いきなり真逆っぽい方向性を示されて多少戸惑うが、とりあえずは下地のクリームを塗る。


BBクリーム、という。ファンデーションとは少し違うらしい。

続いてファンデーション。
「激落ち君」みたいな小さいスポンジで適当にべたべた塗っていく。もちろん、僕とねも君は化粧初体験なので、なんだかおっかなびっくりだ。


これを機に化粧に目覚めてしまったらどうしよう、という気持ちがよぎる。

TETTA先生によるファンデ指導。
ねも君、思わずテンション上がる。

 

舞台用アイラインで「アーモンド」を描く。

続いて目のメイク。
「仏像の目の形の基本はアーモンド形です」、というTETTAさんの指導に従って、目を描いていく。


迷いのないTETTA先生。これが悟りか。

戸惑いがちな僕ら。
悟りの境地に踏み込めない。

TETTAさんによる導き。仏の境地に近づく。

つづいて、アイシャドウの塗りに入る。
好きな色のアイシャドウを目の上に塗り、目の下には金色のもの(なんていうのか知らない)を塗る。


引き続きレクチャー。現状では仏より、漫画「デトロイトメタルシティ」の人に近い。

目の上にはアイシャドウ。
目の下には金色のものを塗って、仏感を出す。

TETTAさんの仏アーティスト経歴

目のメイクをしながら、TETTAさんの経歴についてちょっと聞いてみた。

―TETTAさんは、さっきの以外にも、仏に関するパフォーマンスをやってるんですか?

そうですね、ラブホテルで仏になったり、地域のお祭りの盆踊りで仏になったりしています。


ラブホテルに仏。いろんな意味で極楽。
盆踊りに登場。帰ってきた死者を現世で迎える仏。

―多摩美大の学生だった、ということですが、なんで仏による表現を始めたんですか?

もともと高校生の頃、手塚治虫の『ブッダ』を読んで、仏像って面白い!って思うようになったんです。
そのあと、大学に入ってからは「自仏画」という創作をしたりしていました。大学院の修了作品も、木の板に墨と赤錆で仏を描いた作品です。


自仏画。仏像に現在を投影するというテーマ。横浜の美術館に収蔵されているらしい。
大学院の修了作品。実物は巨大で、簡単に見せられないと聞いたが、いつか見てみたい。

他にも仏像をモチーフにした漫画のような油絵を描いたりと、昔から仏像をテーマに創作をされてきたらしい。TETTAさんの仏像に対する意気込みは、ちょっとやそっとではないようだ。

さて、僕らの仏顔メイクの方。
目のメイクが終わったら、仕上げとして顔全体に金色のパウダーを塗り、全身が金色である仏に近づかせる。
最後につけまつげをつけて完成だ。


金色パウダー。100均で買えるらしい。安い仏。
頬紅も少し入れます。

つけまつげを接着剤で貼ってもらう。
仏、なのかな……自分。

いったい自分が仏に近づいているのか、自信が持てない状態になってきたが、次ページの装身具の登場によって、一気に仏に近づくことになる。


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