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ロマンの木曜日
 
みんなで仏像の顔になるワークショップ!


仏メイクをするにはどうしたらいいのか学びました。

人の顔に仏像メイクをして、1000人分の顔を集めるプロジェクトをやっている人がいる。
仏アーティストのTETTAさんだ。
今日はTETTAさんの開催する「千仏顔を作ろう」ワークショップに参加して、友人とともに仏像になってきた。

加藤まさゆき



講師のTETTAさん。観音菩薩の腰のひねりを説明中。

TETTAさんは多摩美大出身のアーティスト!

TETTAさんは多摩美術大学の大学院を卒業後、秋葉原にあるアートスペース「アーツ千代田3331」内の多摩美術大スペース、「アキバタマビ21」スタッフとして活動している。
今日、参加してきたワークショップもこのアーツ千代田3331で行われたものだ。

このアーツ千代田3331、区立中学校を改装して作られたもので、それ自体すごく興味深いのだが、この件に関しては自分のブログにちょっと前に書いたのでそちらを参照してもらいたい。

講師のTETTAさん。観音菩薩の腰のひねりを説明中。
職員室跡に恐竜が展示されている。

加藤。この記事を書いてます。

今回、ワークショップに参加するのは3人。
この記事を書いている僕(加藤)と、友人のねも君・すえさんだ。
二人とも仏像が好きで、このワークショップへの参加を相談したら、二つ返事で快諾してくれた。
特にねも君は、切手とかになってる仏像だったらすぐに言えるぐらいの仏像好きで、今日、僕が仏像に興味を持つようになっているのも、ねも君の影響といっていい。


すえさん。ねも君とは古くからの友達。
ねも君。仏像好き。京都・鎌倉にも精通。

 

まずはTETTA先生による仏像レクチャー

ワークショップは、TETTA先生の仏像レクチャーから入る。
先生の話によれば、仏像は大きく分けて4つあり、悟りに達した「如来」、修行中の「菩薩」、如来が怒りを表した「明王」、阿修羅などインド古来の神が同化された「天部」。
今回は目指すの「菩薩」の顔。菩薩は修行中の仏陀を表現しており、シャカ族の王子らしく、装身具にも立派なものが見られる、とのこと。


「菩薩は王子なので、装身具も豪華です」

続いて、仏顔の特徴についてのレクチャー。
仏の眉間には「白豪」と呼ばれる丸まった毛があり、これが力を発揮するときにニョーンと伸びる。
口元にはアルカイック・スマイルと呼ばれる微笑をたたえ、目は瞑想中の薄目である「三昧」という状態になる。
また仏顔は左右対称であり、撮影後の写真は左右対称になるように画像処理を施すらしい。


「経典では、仏の全身は金色であると伝えられています」

 

王冠はTETTAさんによる手作り!

説明後、まずは王冠を選ぶことになる。王冠は全てTETTAさんによる手作りだ。


にわかにテンションが上がる。

TETTAさんは大学在学中から自らが仏像の姿になるというパフォーマンスを展開しており、古いものはその頃に作ったものもある。
全て実在の王冠を元にして作成されたもので、このワークショップのために作った新作もある。


煩悩の溜まる都市で仏になる、という表現。

国宝きどりのすえさん。

そうこうしているうちに、かぶる王冠が決定。 ねも君は、鎌倉は浄光明寺にある宝冠阿弥陀如来像を模した冠を、すえさんは国宝である法隆寺・百済観音を模した冠を。 そして僕は、当サイトで「焼きそば王子」という企画をやっていたこともあり、最も王子っぽいとみんなが推したものを選ぶことにした。 ちなみに王冠、すべて紙製で、金属の粉を含む塗料で塗られている。実在の仏像と同じように、剥げても錆びても塗りなおさないし、壊れたら鉄の金具で修理する。


鎌倉大好き・ねも君も納得の再現度。
壊れたら鉄の金具で修理。(つまりホッチキス)

さて、ここからいよいよ仏顔の作成に入ります! まずは下地の作成からです!


ねも君、いきなり塗りすぎ。

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