灰色が好きらしい
大きな携帯電話作りから一夜開け、待ち受けになる日がやって来た。梅雨の季節なのに空は晴れ渡り絶好の待ち受け日和となっている。前日は長袖を着ていた僕も、この日は半袖を着て待ち受けに挑んだ。
以前サーファーはカッコいいと思いサーフボードにつける「フィン」だけを手に入れたことがあったが、長い物を小脇に抱えればサーフボードでなくてもサーファーに見えることに気が付いた。そして、昨日も今日も灰色の服を着ている自分にも気が付いた。僕は無意識に灰色をチョイスするらしい。
待ち受けの撮影には昨日一足先に待ち受けを堪能した安藤さんにも参加してもらった。大きな携帯はかさばって一人では運ぶのが大変なのだ。全然携帯ではない。しかし、この大きな携帯の厚みは7ミリ。本当の携帯電話より薄いという長所もある。
待ち受けになった僕
炎天下の公園にやって来て、ついに待ち受けになる作業が始まった、と書くと大変な作業のように思えなくも無いが、カメラと大きな携帯と僕の距離を合わせればいいだけだ。すると、想像以上に待ち受けに見える。
おぉ〜、待ち受けに見える。天晴れだ。 観光地に行くと顔ハメがあるが、これは全身ハメだ。僕が艶っぽいポーズを取っているのがまたいいように思える。ちなみに僕のこの日のTシャツは「エクスタシー」と描かれている。ポーズとシンクロしている。
電車の待ち受けを手に入れる
大きな携帯電話では何でも待ち受けになるので、電車の待ち受けを作ることにした。本来の携帯電話は、何かを撮影するときには一人いれば十分だか、この大きな携帯は、携帯を持っている本人は画面の様子が分からないため人数を必要とする。
上手い具合に電車の待ち受けになった。電車を待っている間の気まずい時間がたまらないが、上手く撮影できれば笑顔が溢れる。むかしNHK教育でやっていた「さわやか3組」よりさわやかな笑顔が溢れるのだ。
待ち受けだけでなく携帯の本来の使い道の一つである「時計」の役割もこの大きな携帯は果たすことが出来る。エレクトロニクスが一切含まれていないスチレンボードの携帯電話だが、上手くやれば時計の機能くらい朝飯前なのだ。