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ちしきの金曜日
 
日本一のシャッター街・阿久根

落ち穂拾い&ゴミ拾い。

シャッターアートはすべて同じ人が描いてる

だんだん面白くなってきて、いつの間にか私はシャッターの写真を撮りまくっていた。

すると、開店の準備をしていたおばちゃんが、写真を撮るようにと開けかけていたシャッターを閉めてくれた。店閉めたらダメやん!

田舎にはいい人が多い。


私が写真を撮っていたら、開けかけていたシャッターをわざわざ閉めてくれた。
水戸黄門。店舗の中身と絵がちゃんと合ってる。(「ちんこだご」というのも気になる。)

聞けば、これらシャッターアートはすべて同じ人が一人で描いてるとのこと。半日くらいで下書きもせずにバーッと描き上げていったそうだ。すごい。


そば屋に入る篤姫と犬。  (犬は本物)
(左側の半分開いたシャッターにも同じ犬と思われる犬が描かれているのが見える)
ミレー作 「晩鐘」
フェラーリ。
ボンタンは阿久根の特産品。
すごい中庭。

くすりキャラが絵の中に入り込んでいる。
不思議な余韻を残す、がっかりピッチャー。こういう謎なテイストの絵も魅力的。
まだ未着手のシャッターも残っている。

というわけで、阿久根ではシャッターを下ろしたままの店の多さを逆手に取り、それを名物にしていたのだった。

と言ってもやはり見えてくるのは地方経済の厳しい現状

 話題になっている阿久根市長についても、ちょっとだけ住民のかたはどう思われてるのか聞いてみた。

すると、マスコミを通したニュース等では強引としか思えないやりかたで役所や議会を混乱させる問題市長という印象に聞こえるが、そこで暮らす住民から聞いた生の声はまるで違っていた。

・住民のために一所懸命やってくれている。
・税金は安くなるし、いいことしかない。
・何度リコールしても同じこと。またあの人が当選する。
と、大絶賛。少なくとも私が聞いた限りでは支持率100%だった。

シャッターだらけの街を歩いた後に聞いたそれらの声は、強い説得力を伴って聞こえてくるのだった。


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