なんでも揚げることになった訳
なぜなんでも油で揚げるようになったのか。広島オーナーに聞いてみた。
「最初はお好みとか焼きそばとか、焼き物から始めたんですよ。」
だけど若い人の好みによってメニューが淘汰されていった結果、最終的に揚げ物だけが残ったのだという。油の筆で書き換えられた進化論だ。
「それでも駅前に○ックが出来るまではお客さんたくさんきてたもんですよ。でも新しいお客は無名のお店には行きたがらないでしょう。正直厳しいね。」
店頭にはビーバー募金箱という瓶が置いてあって、中には25円入っていた。これは…なんですか?
「材料費とか値上がりしてるから、本当はメニューも値上げしなきゃと思うんだけどね、学生さんがメインだからさ、そうもいかないわけ。だから余裕のある人は募金してくれてもいいよ、って。ほんと、ピンチなんだから。」
そんなこと言いながらこのお店、30年以上ここで営業を続けているのだという。愛されてなければ続くものじゃない。 |