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土曜ワイド工場
 
セグウェイ、動物園を走る


来たね、未来。

これまで何度か記事でも取り上げた未来の乗り物セグウェイ(その1その2)。そして同じく何度か記事で取り上げた角に特化した動物園(その1その2)。

個人的にどちらも大好きだ。

その二つが、このたびまんまと一緒になった。そう、あの動物園にセグウェイがやってきたのだ。

もちろん角のある動物としてではなく、乗り物としてだ。

安藤 昌教



それはいつも音もなく現れる

いつもの動物園でサイを見ながら人生を考えていたところ、何か見覚えのあるものが視界を通り過ぎた。ほとんど無音なので見過ごしそうになったのだが、もしかしたら「あれ」じゃないだろうか。


サイの角のように歩むべきなのだろうか。そんなことを考えていたときだった。
ん?今なにか横切ったぞ。

二度見して確認した。間違いない、セグウェイだ。

二輪なのに倒れない乗り物、セグウェイ。大発明なのにいまいち普及しない乗り物、セグウェイ。僕はその非凡すぎるゆえに受け入れられない、みたいな境遇も含めてセグウェイが好きなのだ。


運転するのは飼育展示係 大浦さん。

聞くとここ金沢動物園では、現在5台のセグウェイが実務に投入されているのだという。ようやく時代がセグウェイに追いついてきたのだ、しかもここ、角に特化した動物園で。


セグウェイは静かに走り回る
自由自在に
遠くを
そして近くを(これはお願いして走ってもらっています。普段はこんな風に遊んでいるわけではありません)

−−しかしなぜこの動物園にセグウェイが?

「セグウェイジャパンのキャンペーンに応募したら当たったんですよ。で、5台提供してもらいました。おかげで巡回が楽になりましたよ。」

当たったのだ。


いやあ、便利ですよ。

−−どうですか、セグウェイ。乗ってると注目浴びるんじゃないですか。

「そうですね、お子さんなんか、乗らせてー、って寄ってきますよね。でも講習受けないと乗れないので、お断りしてるんですけどね。」

そうなのだ、セグウェイに乗るには現状、インストラクターの認定を受けたドライバーから講習を受けなくてはならない。

動物園にはセグウェイジャパンから認定を受けたインストラクターが4名いて、彼らが他の職員たちに講習を行っているのだという。


このセグウェイには脇にいろいろ入るボックスが付いていた。

興奮しているのは僕だけなのか

セグウェイが園内を走っている動物園は国内でもここだけだという。そうだろう、アメリカの警察なんかで使われているとは聞いたことがあったが、日本ではまだかなりレアな乗り物だ。

−−もっとセグウェイがあるってアピールしてもいいんじゃないでしょうか。

「んー、まあねえ。でもこれ見に来てもらっても、お客さんが乗れるわけでもないですしねえ。しかもこの動物園自体さほど知られてるわけでもないし。」

どんだけ控えめなのだ。僕に言わせればすべての角の種類を網羅している動物園に憧れのセグウェイが走っているのだ。盆と正月が一緒に突進してきたみたいな騒ぎじゃないか。


よく見ると建物の前に無造作に置かれているのもセグウェイだ。
警備員さんも「ういーん」と走行中。

−−セグウェイが導入されて業務は楽になりましたか。

「そうですね、警備員さんはずいぶんと楽になったんじゃないでしょうか。なにしろ坂の多い園内を、以前は歩いて廻っていましたからね。」


セグウェイ以外にも園内の巡回にはこのシマウマカー(勝手に命名)や原付などが使われている。
その原付たちと同じガレージにセグウェイが充電されていた。未来、意外と身近だ。

大浦さんは言う

「それに混んでいるときなんか、原付よりも小回りが利く分、お客さんの間をすり抜けられるから便利なんですよ。」


アメリカヘラジカがじっとセグウェイを目で追っていました。
セグウェイは園内では常に低速モードで運転。制限速度は守ります。

−−動物たちの反応はいかがですか。

「プロングホーンは凝視してきますね。まああいつは原付で通っても凝視しますが。」


長靴にセグウェイというスタイルが流行に流されていない感じがしてかっこいい。

せっかくなので大浦さんにセグウェイに乗りながら最近の動物園の見どころを案内してもらった。

「最近はそうですね、5月にオオツノヒツジの赤ちゃんが産まれました。かわいいですよ。」


赤ちゃん、上の方にいるみたいだなあ。
そうっすねー。

派手なアイテムが導入されても特に浮かれない。セグウェイが加わってもこの動物園ののんびりとした雰囲気が損なわれることはなかった。よかった。

それから金沢動物園では今カブトムシが400匹くらい出てきているのだという。ほんと角が好きな動物園である。

セグウェイ、もっと増えるといいのにな

セグウェイは使い方によってはものすごく便利で安全な乗り物なのに、いまいち世の中に浸透していないのがもったいないと思っていた。そんな中、こうやって実務で使っているところを見るとうれしくなる。

つまりは安全に使うから僕にも一台もらえないだろうか、ということです。

5月に産まれたオオツノヒツジの赤ちゃん。恥ずかしがり屋なのかなかなか見えるところに出てきてくれなかった。でも間違いなくかわいい。

金沢動物園

横浜市金沢区釜利谷東5-15-1
045-783-9100/9101
http://www.kanazawa-zoo.org/index.html

セグウェイを見るなら12時前後がいいとのこと。その他の時間帯も園内を巡回しているので、角でも見ながらのんびり探してみてください。


 
 

 

 
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