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ちしきの金曜日
 
駅ナカ・駅チカのおにぎり専門店めぐり

おにぎりのウナギは少年マンガのエロ(大宮駅・えん)

続いては大宮駅の改札を出て東口にあるおにぎり屋さん。こちらもこぎれいで、やっぱりちょっとした高級感があるなあと思う。


このちまちま置いてある感じが好ましい

こちらでは200円の「うなぎ」が一番高価だった。うなぎ…いいですね。わかりやすく高級なので注文するのも嬉しい。


おにぎり中央部にウナギがはみ出しているのがご確認できますか

いちいち携帯電話と比較した写真を撮ってしまう僕の貧乏根性が恨めしい

このウナギおにぎりは、全体がウナギのタレとまぜ合わされていて、その中に大きなウナギが入っている。その「大きなウナギ」だが、実は外から見る以上の大きさの物ではなかった。「ウナギがおにぎりからはみ出している」のではなくて、おにぎりの外からウナギをめり込ませたような構造になっていたのだ。


ゴマとシソが入っていた。こういうのは一々嬉しい

「大きいウナギ」は思ったほどじゃなかったけれど、それほど残念な感じはしない。逆にこのおにぎり全体の中で希少さ故の存在感を放っているように僕には思える。

例えるならば、少年マンガ誌のお色気シーンみたいなものだ。このちょこっと加減が、余計にウナギの雰囲気を実際以上にかきたてるのだ。そういう意味ではウナギそのものを食べるよりも、こちらの方が趣きがあると言えるかもしれない。

それにしてもお色気とウナギって、遠いんだか近いんだかよくわからない例えですね。

 

でかい肉をまるごと食べてるみたい(王子・ニックンロール)

東京メトロ南北線の王子駅では、「ニックンロール」というちょっと変わり種のおにぎり屋さんを見つけることができた。


王子駅はそんなに大きい駅じゃないですが

「下北沢発!」と書いてある。そしておしゃれレトロっぽいポスター

ニックンロールとは、肉巻きおにぎりのこと。ロックンロールをもじっていんだと思うけれど、お店はハイカラ・レトロの雰囲気だ。

ロックンロールが単なるダジャレの素材としてのみ機能している。

ここのメニューは「ニックンロール」(290円)と「ニックンチーズ」(320円)のみ。一点突破型の単品経営だ。たしかに「肉」にはそういうパワーがあると思う。


そしてニックンチーズを購入する。チーズが入ることにより、ネーミングからロックンロールが完全に消え失せたことを憂う

ここにはイートインコーナーがないので、その辺の駅の周りで食べた。


これがニックンチーズ。酷い写真だが肉巻きおにぎりであることは解ってもらえるだろうか

そしてこういう風にまさに「その辺」で食べてる

…今、帰ってから食べれば良かったと反省している。可哀想な食事風景の写真になってしまった。


とにかく暗い

場所は寂しいが、このニックンチーズはうまかった。焼肉のタレで炊き込んだご飯に、お肉が巻かれている。すると、全体的に肉っぽい味になるため、「おにぎり大の大きさの肉」を食べているような気分になるのだ。


凄い仕組みになっている

食べている時は「画期的!」と興奮したけれど、単純に僕が肉に飢えているだけだという気もする。おにぎり食べ比べの中で肉が食べられると思わなかったので、つい興奮してしまったのだろう。


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