京都の銘菓、おたべの工場では工場見学と共におたべを手作り出来るそうだ。あのおたべが、自分の手で!これはやってみたい。
実際に手作りしてきました。
(尾張 由晃)
予想以上におたべの種類は多い
手作りするために工場に向かう。京都の夏は暑いとよく言われるがもう、ホント暑い。気温的には変わらないのにむおーっと蒸されてジリジリと焼かれる感じ。何がこんなに違うのか、クラクラした。
そうやって到着したおたべの工場は予想以上に綺麗な建物でちょっと怯む。毎回取材前は緊張して入るのを戸惑うが、今回は暑さに負けてささっと入った。おたべ、冷房完備。天国。
と、程度の低い天国を喜んでいたら中は更に幸せな空間だった。入口ではおたべの製品が販売されていて、様々な種類のおたべが所狭しと並べてある。しかも常識的な範囲で食べ放題。桃源郷や!
それにしてもおたべにこんなに種類があるとは知らなかった。 これを、自分で作れるのか…。本物を目の前にすると期待とホントに出来るのかという不安が入り交じる。
細かい気配りが嬉しい
案内されて体験道場へ向かう。おたべ売り場の二階が体験道場とおたべ工場。こんなにコンパクトにおたべが詰まっているなんて。
そこで見つけたのが歓迎の看板。予約していたら用意してくれるのだろう。そういえばおたべ売り場で飲めた水はおたべに使われているものらしい。小さなところまで気が配られていてなんだか嬉しい。
歓迎されながら進んでいくと♪おったべー、おったべー♪とおたべの曲が流れてくる(ちなみにおたべさんの電話の保留音も同じ曲)。その曲を聴きながらおたべの形のドアを開けると体験道場。
移動しただけで気分が盛上がった所で手作り開始だ!
生地作り、びっくりするほど簡単
学校の教室位の大きさの部屋に一人ずつ席が用意され、手作りセットが置かれている。
置かれているセットは、コシヒカリの粉・米粉と砂糖、紙エプロンに手袋と生八つ橋を切るためのスキッパー、麺棒と説明書。これでおたべが出来るのか。結構少ないなと思う。
粉をいじったり説明書を読んでいると「説明書もありますがちゃんと話す通りにやらないと美味しく出来ませんよー」と言われてハッとする。聞く、俺、説明聞いてちゃんとやるよ!
やっぱり八つ橋作りは大変なんだな。気を引き締めて指示に従う。米粉と砂糖、水を合わせて混ぜる。すんなり溶けてトロトロになった。さぁ次は、次は何をしましょうか。
「次は蒸します」と先生。え、作業終わり!?「こんなに簡単なんですか!?」と聞くと「良い混ぜ具合でした」と返された。そうかなぁ、エヘヘ。
いや、エヘヘじゃない。あまりの簡単さとシンプルさに驚いた。材料は米と水と砂糖、手順は混ぜるだけ。これが本当におたべになるんだろうか。