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おまけの企画
 
写真だけでおもしろさは伝わるのか


ワッカンナイネー。

今回の総集編ではテキスト部分を読まなくても写真だけ見ておもしろい記事をピックアップしてみた。忙しい人、文字を読むのが面倒な人にお勧めだ。

写真だけ見て伝わるということは、いっそ言葉が通じなくてもいいのかもしれない。つまり外国の方にも理解してもらえるということではないだろうか。うっかりグローバルだ。

そう思って実際に見てもらったら伝わりませんでした。

安藤 昌教



イギリス人に見てもらいます

友人のジェイミーはイギリス人だ。もう日本での生活も長いのでしゃべる方の日本語はかなり上手いのだが、読む方はそれほど得意ではない。


常にナイスガイ、ジェイミー。アパートの建て替えに伴い引っ越し先を探しているとのこと。うかうかしていたので来週から住まいを失うことに。
ブラジルの格闘技「カポエイラ」を習得している彼は、普段からブラジルサンダル(ビーサンともいう)を愛用。

ジェイミーは海外で活動するアーティストが日本で展示会などを行えるよう、コーディネイトをする仕事をしている。仕事柄、本質を見抜く目には長けていると期待して良いだろう。そんな彼に、今回の記事一覧を見てもらった。

--この中でおもしろそうだなと思う記事、どれ?


ウーン、ソーダネー

「コレ、コノヒトハ…、ナニヤッテル?」


ナニヤッテル?

まずジェイミーの目がとまったのがこちら、「どこでもダイイン」。ライター大塚さんが原宿とかで倒れる記事だ。

--これは街中で倒れてみるっていう企画で…


イキナリ?

--そう、いきなり

「…ナンデ?」

--ええっと、倒れてみて、周りの反応を見たり感じたことをまとめたりしたの。

「ンー、ソレハ、チョットオモシロイ、ネー…」

(その後の意訳)「フランス人のアーティストで体をオブジェにしてパフォーマンスする人がいるんだけど、それみたいだよ。いろいろ広げられそうなアート性の高い企画だよね。」

さすが目の付け所がちょっとちがう。そしてデイリーでよくある「やりたいからやった」という情熱ベースの動機では納得してもらえなさそうな気配だ。これは思った以上にハードルが高いぞ。

これはどうだろう。「お神輿でハイテンション」。ライター住さんらが祭でもないのにお神輿をかついで歩き回る記事だ。日本の心が伝わるか。


コレハ…、タイヘンダネー。

--これは、祭じゃなくても御輿を担ぐと盛り上がって楽しい、っていう企画で。


祭は日本人の心でもあるのだ

「かついで歩いてると、いろんな人がついてくるの?」

--いや、特にこなかった。この後3人が徐々に疲れていったりするんだ。

「これとはちょっと違うんだけど、最近会った日本人の作家で、毎月勝手に祭やっている人がいるんだよ。おもしろいから今度紹介するよ。」

--祭を?毎月?

「そう。毎月パレードとか屋台とか、企画してやっているの。」


一瞬で他の話題に変えられた感もある

ジェイミーは公園を砂で囲んだことがある

--ジェイミー、最近は作品作ったりしてる?(ジェイミー自身もアーティストです)

「絵は常に描いてるね。あと2年ほど前、砂で線を書いて井の頭公園を取り囲んだりしたよ。ずっとだよ、長い線だよ。」

--それはすごいね。その線、今も残ってる?

「いや、砂だからすぐ消えたよ。あー、これ、これはなに?」

--これは埼玉にこういう場所があるんだよ、地下に。


500トンの柱が59本!

「ワオ!…これはすごいね!これはちょっと行ってみたいね。」

大山さんの記事は写真がでかくてわかりやすくかっこいいので説明がしやすかった。そうか、だったらジャンクションとかダムとかも入れときゃよかった。

「あとこれなに?この人クラゲ食べてるの?」


コノヒト、ナニヤッテル?

--ジェイミー、これおれだよ。でもこれはゼリーで作ってあってね…


オー、クラゲ、タベテ、オー。

誰にでもわかりやすいサイトに

結論から言うとデイリーのスピリットを外国人アーティストに伝えるのはなかなか難しかった。もしかしたらプープーテレビを見てもらった方がわかりやすかったのかもしれない。

今度は写真に赤が多い記事を集めて牛にでも見せに行こうかと思っています。

今度アートパフォーマンスするときは取材させてください。

 
 

 

 
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