ピタゴラ鉄琴
さっきの見本のために何本かの糸を張りめぐらせたので、そこにもう1個くらいしくみを付け足して、同じ鍵盤で鳴らせたら楽しいと思う。
すずえりさんから提案があった。
「これ鳴らしましょう」
曲がったすべり台の上を玉が転がっていくおもちゃ
すべり台の出口に鉄琴をおいて、ピロリロリン、って鳴るようにした。その先はピアノの管があるので、最後にチロン、とおまけがつく。かわいい!
で、これを鳴らすためには、すべり台の一番上に玉を落とすしくみを作らなきゃいけない。その役を僕が買って出た。
いいアイデアがあるのだ。
割箸を少し切りまして
レールを作りました
レールの両端を糸で固定して
レールの上に玉を乗せます。巻いてあるガムテープは、段差で玉を引っかけるためのもの
割り箸1本支えるのにこれだけ糸張ってます
玉はガムテ1枚ぶんの段差だけで引っかかっている。そこをさっきの鍵盤とつないでやれば、打鍵の衝撃で玉がすべり台に転がり込むという寸法!
どうだ。これがピタゴラスイッチのDVDで予習した成果だ。すずえりさんも「やばい!すごい!」の大絶賛だ。しかし、人間、うまく行ってるときに限って、よけいなことをしてしまいがちである。
よけいなこと
すべり台側の入り口が狭くて、落とした玉がうまく命中しないかもしれないある。そこで、もう一工夫。
「じょうご作りますよ!」
って言って工作慣れした僕が作ったのがこれ。紙袋の角をつかってささっと作ったのだが、その手早さと全く同じスピード感で場の空気が変わった。
あふれる紙くず感に、すっかり「いや、それはちょっと…」みたいな気まずい雰囲気に。
結局、もともと支柱の足の部品だったのを上に持ってきた
さっきまで「すごい!やばい!」って連呼してたすずえりさんが、これ組み立ててる間に「今度からじょうごを用意することにしよう…」って5回くらい言った。
(気をとりなおして)さあ、動かしてみよう!
いやー、ちゃんと動いてよかったですね。ほっと胸をなでおろした。
アコーディオンが誘うとまどい
僕がレールシステムを作っている間に、すずえりさんがすごい物を作っていた。
吊りアコーディオン
アコーディオンの底(というか左手側)が床に固定されている。逆側のストラップには糸がついていて、なんか滑車につながっている。なんですかこれ。
イスを動かすとアコーディオンが鳴る。ピョコピョコ動くアコーディオンが妙にかわいくて、歌い踊ってるようにも見える。ただ、全体にものすごくシュール。
イスを動かす→アコーディオンが歌い踊る。「→」は記号で書けば一文字だが、その中に無限の戸惑いが詰っている。
ダメ押しの「重すぎるからこっちの鍵盤にはつながらないですけどねー」で度肝を抜かれる。なんで作ったの!
部屋が糸だらけでだんだん身動き取れなくなってきた