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はっけんの水曜日
 
食品サンプル工場見学!

アトリエのような工場内

応接室を抜けて作業をする部屋へと移動すると、そこは洋画のアトリエみたいな場所だった。秘密基地みたいで居心地がいい。予想以上にアナログな空間。部屋全体から、「すべて手作業で作っています!」というオーラが漂っている。


ここに私の机を置いて、釣りの仕掛けとか作りたい。

作業台の上には、食品サンプルの材料となるビニール、彩色するための絵具類、作りかけのから揚げなどが所狭しと並んでいる。

サンプル作りと料理作り、似ている部分もあるけれど、やっぱり別のものだなと納得させられる作業環境。マメちゃんは「料理よりもサンプル作りの方が好き」なのだそうだ。たぶんここの社員は全員そのタイプなのだろう。


材料のビニールは無色透明の液状なので、絵の具で色を付けてオーブンで焼き固め、さらに模様や焦げ目を手作業で着色する。
目的にあわせて着色された液状のビニール。タコが白いのは、赤い皮の部分はあとで塗るから。23世紀のお寿司屋っぽくもある。

作りかけの鶏肉。皮部分が別のパーツになっている。となりの厚揚げもかっこいい。
いわれないとわからないけれど、実物からとったサイコロステーキの型。

写真で確認しながらソースの色を調整中のマメちゃん。本物よりもおいしそうに作るのがコツだとか。
ビニールはオーブンなどで加熱すると固まる。いろいろとおいしそうなものが多い部屋だが、匂いはビニールという違和感。

このおいしそうなハムも、模様はぜんぶ手作業で描かれている。
裏返すとこうなっている。すごいな日本人。

さっき長尾さんから伺ってはいたけれど、食品サンプルって本当に手作業で一つずつ作っているんだね。一つ一つが商品というより作品のようだ。

働いている職人さんはマメちゃん含め、文化系の素敵な女性ばかりなので、女子だけの美術部みたいな独特の華やかさがある。職人仕事なので長尾さんタイプの人だらけだと思っていたのでとても意外だ。


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