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コラボ企画

 
女子高生で痛みが消える

メンタル方向の痛みはどうだ

肉体的な痛みは大いに軽減されることが分かった。ではメンタル方面の痛みはどうだろう。

ここに二枚の寄せ書きを用意した。中学時代の部活でもらったものと、高校3年のクラスでもらったものがある。


右が中学、左が高校の時にもらった寄せ書きです


以前、当サイトはプープーテレビの動画で紹介したのだが(こちらこちら)、いささかフレーズが偏っているのが心の痛みポイントだ。

中学の寄せ書きは「ガンバレ」の比率が多く、高校時代のものは「不思議」や「変なキャラ」が多かった。

どちらも個別のエピソードが思いつかなかったのであろう、隣の人のを真似て書いた可能性を疑うことを禁じ得ない。


フレーズがダブっている率が高すぎやしないか

自分で読んでいると、心の痛みを感じる。この時点で女子高生に見られても、彼女たちには僕が何を見ているかわからない。

この時点で心の痛みに変化はない。では、これを女子高生に手渡してみると、どうなるだろう。


思わずこぶしに力が入る

自分にとって恥ずかしいものをとられてしまった。早く返してくれという思いが噴出してくる。

見知らぬ他人の寄せ書きは珍しいだろうから、声に出して読んだりする彼女たちであるが、僕は恥ずかしさのあまりぷろぷるとこぶしを握る。


恥ずかしさオンリー

早く終われ、早く飽きろと思いながら、彼女たちがその内容にややウケているのが気にかかる。

どのあたりがおもしろいのかと尋ねると、「寄せ書きの字が黒い」のだそうだ。


「なんで文字黒いの〜?」

そういえば中学の後輩からもらった色紙は、すべて黒いペンで書かれている。モノクロだ。

「書いた中に女の子もいたんですか?」と問われたので、「いましたよ」と答えると「え〜、女の子も黒いペンなんですか?」とのこと。

そう言われてみれば、もう少しカラフルな色使いがあってもよかったかもしれない。言われて初めて気が付いた。この寄せ書き、すごく事務的だ。


心の距離感わかりますか

さっきまでそれによって救われていた彼女らの笑顔に、一転してものすごく僕を傷つけられている。

体の痛みにはよく効く女子高生も、心の痛みにはまったく効かないようだ。むしろダメージの危険。思わぬところに潜む罠だった。

女子高生ペインコントロール

女子高生の視線という不思議な力によって、フィジカルな痛みはかなり軽減された。かなりの範囲の痛みまで、恥ずかしさなどの別の感情にかき消されてしまうことがわかった。この効果が有効な場合もあるかもしれない。

その一方でメンタルの痛みは倍増した。長所を帳消しにするくらいの短所である。

僕が自転車で盛大に転んだときに偶然あらわれてくれた女子高生は、僕の体の痛みを消してくれたかもしれない。だが、それと同時に、僕のことを「今朝目の前で前転したヤツがいた」と友達の間で笑いものにしていたと考えると、やっぱり得したとは言い切れない。

いるだけで痛みを消し去るという、女子高生の新たなる存在価値も夢と消えてしまった。

この寄せ書きは彼女たちからもらったことにしよう

この藤原くんのチャレンジは「ピンチなう!」とのコラボ企画です。ピンチなう!にも読むだけでもぞもぞするような痛い&冷や汗経験が集まっています。

しかも投稿するとレガシィツーリングワゴンが当たります(前々週の鎖かたびらも当たります)。


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