女子高生ペインコントロール
女子高生の視線という不思議な力によって、フィジカルな痛みはかなり軽減された。かなりの範囲の痛みまで、恥ずかしさなどの別の感情にかき消されてしまうことがわかった。この効果が有効な場合もあるかもしれない。
その一方でメンタルの痛みは倍増した。長所を帳消しにするくらいの短所である。
僕が自転車で盛大に転んだときに偶然あらわれてくれた女子高生は、僕の体の痛みを消してくれたかもしれない。だが、それと同時に、僕のことを「今朝目の前で前転したヤツがいた」と友達の間で笑いものにしていたと考えると、やっぱり得したとは言い切れない。
いるだけで痛みを消し去るという、女子高生の新たなる存在価値も夢と消えてしまった。
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この寄せ書きは彼女たちからもらったことにしよう |
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