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ひらめきの月曜日
 
薪を切り出し、米を炊く


今日は買わない。

バーベキューの時、火を熾す為に薪や炭を使います。その薪や炭はどうしますか?大体の場合、ホームセンターなどから買ってきますよね。

しかし、山や森を見れば木が沢山ある。買わずとも自分で薪ぐらい入手できそうです。

よし、斧を持って薪を取りに行こう!そして米を炊こう!

馬場 吉成



道具を背負って山へ

まずは木を切るのに必要な道具を用意します。


木こりセット。斧、ノコギリなど各種取り揃えています。

道具をカゴに入れて出発準備完了。


木を切るぜ!

さあ、薪を切り出す山奥へ出発です!


野を走り!

ツタを登り!

草を掻き分け!

おおっ!あの木は!

そして、長い道のりを経て、草木生い茂る山奥で1本の倒れた木を発見しました。

丁度いい。この木から薪を切り出そう!

 

そんな山奥まで行っていません。

あっ、いや。すいません。ウソつきました。そんな山奥まで行ってないです。


この程度移動しただけ。

夏休みに八ヶ岳にある古民家に遊びに行きました。そこの敷地内の雑木林にあった倒れた木の所まで行っただけです。その木なら切っても良いと言われたので。夏休みの木こり体験。

それでは切るとしましょう。


狙いはこの辺りと。本当は立っている木を切り倒したかったのですが、危険であるのと、色々許可を取らないといけないようなので断念。

切るポイントを定めて斧を振り下ろします。


せーので・・・

うりゃっ!

フンッ!フンッ!フンッ!

切る前はもっとザクザクと切れて行くものかと思っていたのですが、斧というのは思ったほど切れていきません。与作のようにコンコンコーン!とかヘイヘイホー!なんて無理。

ゴスッ!ゴスッ!とか、ドカッ!ドカッ!そんな感じです。


意外と手ごわいぞ!

それでも交互に斜めに振り下ろして切り進めていくと、徐々に切り口が深くなりいよいよ切断というところまできました。


伐採!


これが立っている大きな木なら「倒れるぞー!」とか叫び、メキメキッ!ズドーン!となるところですが、それほど太くない倒木なので地味にズルズルッと滑り落ちて終わりです。

とにかく薪になる木を入手したので、残りの作業は軒下で続けます。


本当は「倒れるぞ!なう」なんてツイッターでつぶやいたりしたかったんですけどねー

 

まずは切り分けよう

持ち帰った木を薪として使うのに丁度よい大きさに切り分けます。


ハンドチェーンソーは、丸い物を切る時普通のノコギリよりも早く切れます。
普通は丸太の台などに置いてやります。台がなかったので土の上で。斧が土に突っ込むがしかたがない。

20、30cmぐらいの長さにノコギリで切り分けた後、長斧で2つに割ります。


スコーン!と切れると気持ちがいい。ロッキーになった気分。

2つに割れたものを手斧で更に細かくしていきます。


長斧と違ってこちらはコツコツと地味な作業です。ちなみに、頭に巻いているのは、頭巻き専用のタオル。首元が隠れて涼しいです。ワークマンとかで売ってるよ。

細かく木が割れたら薪が完成。


米を炊くには十分な量。しかもタダ。

薪を組み上げていよいよ着火します。米を洗って飯盒に入れて用意しておきましょう。


うまい飯が炊けますよーに!
着火材としてその辺で拾った枯れ枝など下に敷き詰めています。

では着火します。着火して火が安定したら飯盒を置いて米を炊いていきます。


枯れ草に点火!息を吹きかけ空気を送る。

更にウチワで扇いで空気を送り込み火勢を上げようとすると・・・

ゲホッ!ゲホッ!ゲホッ!

生木は燃えにくい

下に敷いた枯れ枝に火をつけると最初は勢いよく燃え始めます。しかし、薪のところまで来ると火の勢いが弱まり、煙が多くでてきます。生木はなかなか燃えません。

通常、生木は切り出した後数ヶ月程よく干してから使います。すぐに米を炊きたい時は山から枯れ枝を集めてきましょう。それと、木を切るなら電動のチェーンソーの方が数倍楽です。

ただ、切った時の爽快感は斧の方が数倍上です。遊園地とかで薪割りアトラクションが有ったらウケるかもしれない。そう思うある夏の一日でした。

薪を使って飯盒で炊いたご飯は美味しい。しかし、最近の炊飯器は凄いよ。薪を作りに行かなくてもうまい飯が食える。炊飯器最高!

 
 

 

 
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