過去にも車両基地の写真集を作っていたときに、こういった検査の様子を見せてもらったことはあるけど、電車のような日常的なものの知られざる非日常な部分は何度見ても興奮するものだ。
ところで、検査のときは電車の真横や真下で作業することが多く、第三軌条方式の場合は高電圧のレールがあると邪魔だし、なにより危険だ。なので検修庫の中には第三軌条は通っていなかった。でも、電気を流さないと電車を検修庫から動かすことができない。
では、検修庫から発車させるとき、どうやって電気を流しているのだろう。
電車を動かすコンセントがある
なんとなんとなんと、検修庫から電車を動かすときは電車にコードをつなぎ、そこから電気を送っているらしい。つまり電源コード!
パンタグラフとか第三軌条とか、特殊な方法だから気づいてなかったけど、大まかに言えば電車も電気製品なのだ、ということを思い出した。
台車についた第三軌条から電気を集める部分の脇に突起があって、そこに長いコードを挿してある。つまりここがコンセントなのだ。 |