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フェティッシュの火曜日
 
くるくるキャンディは230km移動してる間に食べきれるか


 

あの渦を巻いた棒付きのキャンディは食べきるのにどれくらいかかるんだろう。

ロリポップともくるくるキャンディとも言われるその飴。 漫画なんかで子供のキャラクターがアイコン的に持ってたりすることも多いので、 かなり知られてるお菓子だと思う。

でも知名度の割に食べたことはない。なぜならものすごく時間がかかりそうだから。 普通の飴でも一切噛まずに溶かして食べると結構な時間がかかるのにあの大きさである。

舐めながら移動したら、食べきるころにはとてつもないところに着くかもしれない。

小柳 健次郎



”重い”という感想のお菓子

そんなわけで企画趣旨は、でかい飴を舐め続けて溶けきるまで出来るだけ遠くに行く、 ということです。

そして肝心の飴はこれだ。


ファンシー率100%。

色々回って何種類か買い求めたが、 これが一番大きくて彩色も漫画的キャンディにもっとも近かったためこれに決定。

手に持つとかなりずっしりきて、最初の印象は「おいしそう!」とかじゃなく「重い」だった。 いったいいくらあるのか。


計量してみる。
約85g。

鶏胸肉とか鮭の切り身でなく、飴でこの重さである。 本当にこれは食べ物なんだろうか。

 

飴を舐め続けて230km

どこまで行くかについては、目的地を決めずに溶けきるまで遠くまで行こうとすると、 すっかり日が落ちた暗黒の森で終了ということになりかねない。 絵的には面白いが僕は永遠に彷徨うことになるから勘弁して欲しい。

なので今回は目的地を決めて、そこまで行く間に飴が溶けるか溶けないか で検証してみようと思う。

目的地の条件としては

  1. そこそこ遠い
  2. 行くのに時間がかかる
  3. 日帰りが出来る
  4. 達成感がある
  5. 札幌から行ける(帰省中なので)

の5つを検討した結果、札幌から約230kmで移動時間が5時間半かかる、襟裳岬にした。


東京で考えると、新宿から浜名湖あたりまでな感じでしょうか。

なお本企画に当たってのルールは「飴を舐めるペースは常に一定」とだけ決めた。 ゆるいようだがこの間は寝ることも食べることも出来ないので実は結構きびしい。

 

飴を舐める旅スタート

まずは朝の6時42分桑園発の電車に乗って千歳を目指す。 飴を舐めながら。


札幌から目指すとか行って桑園駅からですが、1駅違いでほとんど変わらないのため気にしないでください。
見た目のバカっぽさは想定内です。

そして溶けなさ具合は想定外。

これは溶けない。ちょっと舐めてみてそう思った。 というよりまずどこをどう舐めればいいのか悩む。

そしてとにかく甘い。どこを舐めても甘い。気分転換に違う場所を舐めてみても永遠に同じ味。 アメ無間地獄。



桑園から40分後、千歳で苫小牧行きの電車に乗り換え。
味にはすっかり飽きてる。

しかし飴にはだいぶ変化が。

ついさっき溶けそうもないと思ったけど、40分も舐めてればさすがに変化が出てきた。 ファンシーの牙城が崩れ始めてる。

それと企画の都合上、これからこんな溶けかけの飴の写真がかなり多くなってきますのでご了承ください。


生茶がびっくりするほどおいしく感じた。
スイーツ男子にも程がある。

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