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ちしきの金曜日
 
アサリが砂を吐きたくなるシチュエーション比べ


やっぱり居心地がいい方がいいんだろう。

先日、アサリを食べたら砂が入っていてた。

一度「ジャリ」っていうと、残り全てのアサリに砂が入っているんじゃないかと疑って食べられなくなってしまうだろう。だから砂抜きは大切なのだ。

アサリの砂抜きに完璧はあるのだろうか。高みを目指してみた。

安藤 昌教



まずはアサリを捕る

砂を抜くためにはまず新鮮なアサリを手に入れる必要がある。スーパーで売っているアサリはすでに砂が抜かれていたりするので今回はパスだ。

ここはやはり捕りにいくしかないだろう。


我ながら悪魔みたいな写真が撮れたと思う。

潮干狩りで有名な横浜市にある海の公園という場所にやってきた。

しかし潮干狩りのシーズンはご存じのとおりゴールデンウィークあたりだ。こんなくそ暑い残暑まっただ中にアサリなんているのだろうか。


いちおう撮り直してみました。
こんな時期にアサリ、いるのかな。と思っていたら…

余裕でいました。

ものすごいいるのだ。

正直言って来るまでは時期も時期だし、いないかもしれないなと半分あきらめていた。しかしちょっと水の中を覗くと、アサリはゴロゴロいるじゃないか。

夏でもみんなアサリ捕っていました

以前、4月あたりにも同じ場所に来たことがあったのだが(この記事ですね)、とにかく人がわんさかいて、食べられそうな大きさのアサリはほとんど見つけられなかった。

なのに今回はどうだろう、この快適潮干狩り。暑ささえがまんできれば夏に来るべきなのかもしれない。


もともと海水浴場なんですが、潮が引くとみんなアサリを拾い始めます。

大潮の干潮時間を狙っていったのもよかったかもしれない。おかげで食べ頃サイズのアサリが文字通りざくざく捕れた。


30分くらいでこのくらい捕れます。

さっそく家に帰って砂抜きをしよう。

まずはオーソドックスな方法で

一般的に知られている砂抜きの方法は、海水と同じくらいの濃さ(塩分3パーセントくらい)の塩水につけておくというものだと思う。

今回はこの標準スタイルと、もう一つ比較のために現地の海水を持ち帰ってこれにつけておいてみた。

アサリが吐いた砂をまた吸い込まないよう、ザルに入れて砂だけ下に落ちるようになっている。


海水くらいの濃さの塩水につける方法。クギを入れるといいと聞いたので、理由はわからないまま入れてみました。
こちらは現地から持ち帰った海水につける方法。アサリの重さはほぼ同じです。

しかし「高みを目指す」とかいっときながらこれではみんなが家でやっている方法ではないか。僕もやったことがあるが、この方法だと場合によっては意外と砂が残ることもあるのだ。

というわけで今回はさまざまな工夫を盛り込んだ砂抜き環境システムを構築してみました。

それがこれだ。


もはや飼育と言ってもいいのかもしれない。

どこまでやればいいのかわからなかったので思いつくこと全部やってみた。妻には今度は何を飼うつもりなのだ、と聞かれた。


現地の環境を再現すべく打上げられていたワカメを拾ってきた。
水はもちろん現地の水。といいたいところだが、水槽がでかすぎてまったく足らなかったため、半分くらいは近所の海から汲んできた。

大げさなポンプがうなりをあげて酸素を供給するぜ。
さらに海で録音してきた波の音を始終聴かせるぜ。

ちなみにこの水槽一式は、エキスポの時にT・斎藤さんがコイン落としというアトラクションに使っていたいものだ。


これ。

終わった後、長崎まで送りましょうか、って言ったのだが送料の方が高いからいいです、と断られたので今回アサリを飼うことにした。

最初、海の環境をそのまま持ち込むために下に砂をひこうと思ったのだが、それでは砂抜きどころか本格的に飼育になると気付いてやめた。気付いてよかった。


アサリは暗い方が好きだと聞いたので暗幕で覆う。

この状態で待つこと2時間。

待てば待つほどいいのかもしれないが、なにしろ暑いので貝の体力も考慮して短めにしてみた。2時間で吐かないものは4時間でも吐かない気がする。

どうですかー、みなさん砂は吐き終えましたかー。


2時間が経過しました。
開けるとワカメがとにかく元気そうでした。

しかし今回の企画、結果的に砂が全部抜けていたとしても、正直さほど新しい情報ではないんじゃないか。同じことやってみようという人もいないと思うし。

せっかくここまで読んでいただいたのにそれでは申し訳ない。というわけで、ここは一つ今日見つけたすごい物をお見せしてごまかそうと思う。


ご自由にお持ち下さい。

宝の箱である。貝を捕りに行った帰りに見つけた。普通の家の前に置いてあったのだ。

貝を捕りに行った若者が帰り道、宝箱を見つける。どこの昔話か。

猛烈に開けてみたかったのだが、この流れでいくとおじいさんになる可能性も捨てきれないのでいったんがまんした。でも明日もあったら持って帰ると思う。

さてアサリはどうなった

さてさて、2時間経ったアサリはどのくらい砂を吐いただろうか。ワクワクしながらザルを持ち上げてみた。

まずは自作塩水につけておいたアサリから。クギは効いたか。


効かず。

焦る。なんだ、貝、死んでるのか。

そういえば暗幕を開けたときも、貝たちにはまったく動きが見られなかった。やはり人工の塩水はうまくなかったのか。

現場で汲んできた海水につけておいたアサリはどうだろう。


おお!砂!砂!

出てました!

このザルのアサリは水管を出して見るからに生き生きとしていた。ザルの外まで水を吹き出しているものまでいたくらいだ。やはり現地の水は落ち着くのか。


でろーん。

それではいよいよこの企画の骨、豪邸に住んでいたアサリたちはどうだっただろう。


ほぼ、吐かず。

いい家すぎて固くなったのだろうか。

ものすごく困った結果になったので書きあぐねているというのが正直なところです。

訳を問うてもアサリたちは硬い口を閉ざしたままなわけだが(いまうまいこと言った)、思うにポンプの吐き出す空気の音と、レコーダーから流れる海の音がうるさかったんじゃないだろうか。アサリも人も、たぶん静かな方がリラックスできるに違いない。


アサリの砂抜きは現地の水で

まるで予想通りの結果なので記事としてどうかとも思うのだけれど、やはりアサリは捕ってきた場所の海水で砂抜きするのが一番いいみたいです。

あと、あの宝箱を手に入れたらまた報告したいと思います。

おじいさんになるからやめときなー。

 
 

 

 
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