自慢が好きだ。 自分が自慢するのも好きだし、ひとの自慢話を聞くのも好きだ。
しかし、常識ある社会人として一応生活をしていると、あまり自慢をする機会もないし、ひとの自慢を聞く機会もない。さびしいかぎりである。
そこで、東京を代表する一大観光地お台場で1日400人を動員するという大イベント、デイリーポータルZエキスポ2010で、みなさんに思う存分自慢してもらうことにした。
(田村 美葉)
自慢例
謙虚な皆さんのために、自慢にもサンプルが必要だろう。といいつつ、自分がまず自慢したいだけなのだが、まずわたしの短い人生で堂々と自慢できることを箇条書きにしてみる。
ほかにもいろいろあるのだが、選りすぐりではこんなところだ。自慢ばかり考えていたら楽しくなってきた。金沢にトンボがたくさんいすぎるだけかも、とか、それぞれ語ろうと思うとあっというまにページが足りなくなってしまうので、自分のことはほどほどにして、ライターの皆さんにも聞いてみよう。
林さんにこの企画を相談したところ、「集まるのはきっと、手相がいいとか、そういうささいな自慢ですかね」という答えをもらっていたが、ご自分のことだったみたいだ。いいことだ 。
超オリジナルな自慢。自慢には、そのひとらしさがにじみでる。うん、これは素敵だぞ。
「○○なら負けない」「○○を受賞した」「○○を持っている」この3つを基本フォーマットに、フリーフォーマットも入れて、どんどん自慢してもらうことにした。
みんなのオリジナル自慢
とフォーマットがあったものの、さっそく用意した枠組みにとらわれない素敵な自慢が続出である。
オリジナル自慢の一例
眠れる自慢
意外なところでは、寝不足な方が多い世相を反映してか、よく眠れる自慢が多かった。
眠れる自慢の一例
有名人自慢
王道では、有名人自慢。実際に会ったことがあるひとから、誕生日が同じひとまでたくさん。エキスポ会場には一時、松井とキティちゃんとふかわりょうと哀川翔(と同じ誕生日の人)が一同に会していた。
有名人自慢の一例
連鎖する自慢1:指が曲がる自慢
そしてわかったこと。自慢は連鎖する。はじめは遠慮していた皆さんも、同じ自慢を持つひとがいると黙っていられないらしい。
おふたりの自慢をステージで紹介したら、そのあとブースに「俺も!」というひとがあとをたたたなかった。
連鎖する自慢2:やせた自慢
指自慢と並んで熱いバトルを繰り広げたのが、やせた自慢である。瞬く間に数字が更新されていった。
2010年度 自慢統計
自慢話といえば、飲み会でしてはいけない話で愚痴と並んで上位に入るところだが、自慢話ばかりが書かれた壁を見ていたら、どんどん未来は明るいような気がしてきた。そして直接お話を伺ってみると、おひとりおひとりの自慢が本当におもしろいしすごいので、とっても楽しかった。なんだ、自慢話、楽しいじゃないか!みなさんもぜひ、積極的に自慢話を。