今乗っているエスカレーターのメーカーが知りたい。どうしても知りたい。知らねばならない。そんな必要に迫られたとき、あなたならどうするだろうか。
どういうシチュエーションだかわからないが、心配することはない。エスカレーターメーカーを見分ける方法はじつはとっても簡単なのだ。
今日はその意外と知られていない真実を、わたしが勝手に解明していこうと思う。
(田村 美葉)
と、はりきって書いていたら9ページになってしまった! これを全部掲載してくれるというニフティとインターネットインフラに感謝しつつ、おそるおそる長大な目次を載せてみるので、もしも全部読んでもらえたなら本望だ。忙しいあなたのためにダイジェストもあるぞ。
第1部 見究めダイジェスト
見るべきポイントはたった3つ ゆりかもめには全メーカーが揃っている 見分けポイントその1 見分けポイントその2&早見表
第2部 見究めマニアックス
外資の風ただようシンドラー 努力と気くばりのひと、日立 老舗オーチス がんばれ世界のフジテック 派手好き東芝 エスカレーター界の王道、三菱
必ず見るべきポイントはたった3つ
あなたが真っ先に確認しなければならないポイントは以下3点だ。これを見れば、日本にある主要なエスカレーターのメーカーが、だいたいわかる(だいたい、なのは、メーカーの方に確かめたのではなく、私が経験に基づき推測しているからです)。
1. 手すりのライン 2. ステップの黄色のライン 3. 床板のデザイン
このたった3つ。簡単だ。
そして、いますぐゆりかもめに乗りに行こう
さらにどういうシチュエーションだかわからないが、きょう1日でどうしても日本にある主要メーカーのエスカレーターすべてに乗らなければならない、という必要に迫られてしまったならば、いますぐ東京お台場を走るゆりかもめに乗りに行けばよい。ゆりかもめなら、各駅下車であっというまに全メーカー制覇が可能なのだ。どういうわけだかしらないが、そうなのだ。
ちなみにだが、「地下鉄とかJRって、ふつうは路線や会社によってエスカレーターメーカー決まってたりするの?」と質問を受けることがあるが、残念。そういうわけではない。この写真を見てもらえば手っ取りばやくわかっていただけるだろう。
尚、このくらいの見究めは、最後まで読んでいただければもれなくできるようになります。
とはいえ、大江戸線にはシンドラーが多く、JR東日本には日立が多い、という大体の傾向はあるので、ものの見事に全メーカーそろえているゆりかもめ、なんていうのはほぼ奇跡である。 では早速ゆりかもめに乗りながら、メーカー別に解説していこう。