フジテックの床板にはFが隠されている
関西拠点のエレベーター/エスカレーター専門メーカーのフジテック、なるべくえこひいき的なことはしたくないのだが、専門ということで私なんかはつい特別視してしまう。フジテックだいすき。
フジテックってば本当にかわいいので、床板に相当こだわっている。いろんな模様があるのだが、ゆりかもめの国際展示場駅には代表的なこのタイプ。
オーチスはレアキャラ
エレベーターでは日本でもよくみるオーチスだが、エスカレーター界ではレアキャラ(主観にもとづいています)。それが、東京カルチャーカルチャー最寄りの青海駅にちゃんとある。「全メーカー制覇せねば」という意気込み以外の何がここまでさせたのか。ゆりかもめって本当に不思議。
レアキャラってそれ、特徴じゃないよね、と思われるだろうが、じつはオーチス独自の特徴って難しい。オーチスは昔、ナショナルと協業していたこともあり、シンドラーほど「海外メーカーですがなにか」という雰囲気がなく、親日的。模様も三菱の床板とほぼ同じだ。
そして王道の三菱
エスカレーター界の王道といえば三菱なのだ。なんといってもそうなのだ。 ゆりかもめなら、起点である新橋駅をおさえているのがばっちり三菱。
「王道」もやっぱり特徴ではないが、すべての特徴におけるスタンダード、それが三菱と言ってしまっていい。三菱かっこいい。
見究め早見表
床板
手すり
ステップ
備考
シンドラー
ほぼ100%スクエア模様
ほぼ100% 「つ」の字
三方に黄色いライン
大江戸線に多い グローバルシェア1位
日立
新型→両端と真ん中で模様をわけるのが流行 ★筆記体のロゴがあったらぜひチェック
新型→「エスコートライン」が流行中 旧型→ゆる「つ」の字、「コ」の字などいろいろ ★レアなスクエアラインはぜひチェック
手前にも黄色いライン 左右両端が8mmだけ高い
日本シェア2位 気くばりができる
東芝
新型→カミソリ柄 旧型→チェック柄 ★筆記体のロゴがあったらぜひチェック
ほぼ「コ」の字 ★日比谷と名古屋に超珍しい手すりあり
日本シェア3位 派手好き
フジテック
Fが隠れてることが多い
ほぼ「コ」の字
関西拠点 エレベーター/エスカレーターの専門メーカー
三菱
長方形がならぶものが多い
日本シェア1位 世界で唯一スパイラルエスカレーターを作っている
オーチス
三菱に似てる ★レアなデコラティブ模様はぜひチェック
世界的老舗 商標を持っていた
見究めポイントをまとめると、まず床板のロゴと模様を確認し、次に手すりの形をチェックし、ステップのラインを見て確信する。という順番になる。 早見表にもしてみたものの、紹介していないポイントがけっこうあることにお気づきだろうか。 どういうことかというと、この記事は、まだまだつづくのだ。
ここからは、私の勝手なキャッチフレーズとともに、メーカー別でご覧ください。
外資の風ただようシンドラー 努力と気くばりのひと、日立 老舗オーチス がんばれ世界のフジテック 派手好き東芝 エスカレーター界の王道、三菱