老舗のオーチス
オーチス・エレベータ・カンパニーのエスカレーターにおける歴史は古い。
なんといっても、「エスカレーター」という言葉の商標権を持っていたのがオーチスだ。
大急ぎで歴史を語らせてもらおうか。
エスカレーターには2人の発明者がいる。ひとりは、現在の段差型エスカレーターの原型を発明したシーバーガーさん。もうひとりは、傾斜のある動く歩道のような形で発明したレノさんだ。シーバーガーさんの段差型に、レノさんオリジナルであるまきこまれ防止策、ステップのくし型の形状を取り入れて、エスカレーターはほぼ現在の形となった。
「escalator」の名づけの親はシーバーガーさん。ラテン語で階段を意味するscalaから考えて商標登録、これを1910年にオーチスが買い取っている。ちなみに、1950年には一般名称になったので、いまや歌でも小説でもエスカレーターって言いたい放題なので安心してほしい。
そんなこんなで、エスカレーター生まれてまもない時代からその歴史を見続けてきたオーチスを、私はとっても尊敬している。
たとえばこんな超古い格好いいのも、オーチス製だ。 |