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ロマンの木曜日
 
鶴見線の終点駅めぐり

終点は猫の駅

歩道の脇に立っていた塀が途切れて、突然このへんの雰囲気に似つかわしくないバラのアーチが現れた。驚いてよく見るとここが鶴見線の終点、扇町駅だった。


工場地帯に突然現れたバラのアーチ さっそく黒猫にチラ見された

終点だけど無人駅らしく人の気配がない。その代わり、僕がホームに上がってみようと改札を通った瞬間、どこからともなく猫が集まってきて、たいそう驚かされた。

滅多に電車が来ない昼間の時間帯、ここは猫に占拠されているらしい。


見よ!この余所者を見る目つき! この子猫は普通にびっくりしていた

あー人間社会でもこういうシーンある!という光景

猫はともかく、これだけ本数の少ない路線なので終点のホームも1本だけ。ここホントに川崎市内かよ、と思うような簡素な造りだった。

でもホームの裏側には何本かの貨物線が通り、駅の先の方に延びていた。ここには貨車が何両か停まっていて、港に着いた船から石炭を運び出すのに使われているらしい。


旅情をかき立てられるこのホームが川崎から30分! ホーム(右側)の裏に貨物線が通っていた
その先には石炭を運ぶ貨車軍団が待機 近くにはなんとJR直営の発電所があった

グーグルマップを見ると、駅の西側にある工場の中にも引き込み線が延びていて、一部が道路を渡っている場所があった。



大きな地図で見る
工場内に敷かれている線路も大好きだ

なんだか気になって、せっかくなので見に行ってみたら、既に使われていないらしく線路の上には雑草が生い茂っていた。

こういう工場内に線路が縦横無尽に引かれているところが現役だった頃を見てみたかった!


気になった線路は既にお役御免のよう 橋桁なく直接レールが溝を跨いでいるのはすごい

次の終点へ

さて、次の終点に向かおうとしたところ、時刻表を見ると折り返しの電車までまだ30分くらいある。と思ったら駅近くにバス停があって、ちょうどバスが来たので、これで途中まで戻ることにした。


しかもこの時間帯バスの本数が電車の12倍!

スタート地点の浜川崎駅近くまで戻り、時刻表を調べると鶴見方面の電車がちょうど出るところ。ホームへ走って電車に乗り込むと同時にドアが閉まり、3両編成の電車が走り出した。

残る終点は海芝浦駅と大川駅。急いで乗り換え検索をしてみると、海芝浦行きは途中の浅野駅で約20分待ち。えー長いなー、と思って大川行きを調べると、途中の安善駅で1時間半待ち。

よし、海芝浦駅に行こう!


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