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ちしきの金曜日
 
新橋の異常な居酒屋「加賀屋」に潜入

初対面の人たちと来ています

紹介が遅れたが、今回一緒にこの加賀屋に来てくれたのは、ツイッターで募集した読者の方4名。日時と場所以外は何も伝えていなかった。ヘンな居酒屋という以外、どう伝えたら良いか分からなかったのだ。お互い、ほとんど初対面の人たちばかりだ。


期せずして男女混じったチームとなった

コースメニューの注文を終えた時点で感想を聞いてみたところ、皆一様に「もう、疲れた」との意見。まだ、料理もお酒も何一つ来ていないのに。

でも、このヘンな感じに圧倒されて「初対面の人たちとお酒を飲む緊張感」みたいなところは完全に忘れているようだ。「やっぱり疲れますよね」「そうですよね疲れましたね」「ああ…なんか疲れた」なんて言いながら、盛り上がっている。

 

飲み物メニューと「持ってきかた」

しかし、「疲れた」なんて言っている場合ではない。次は飲み物の注文だ。ドリンクメニューを開くと、最初のページに「特製ドリンク」と書かれたページが出て来た。


またどう突っ込んでいいのか分からない

埼玉県人・50円、地底人・時価、宇宙人・1億円…もう面倒くさいので、見なかったことにする。次のページを開くと、ちゃんと普通のドリンクが並んでいた。


ただし右下に注目。「持ってき方をきめてください」

このお店ではドリンクを注文することにドリンクの「持ってき方」を指定できるのだ。持ってき方は「アメリカ」「日本」「中国」「イギリス」「ブラジル」「フランス」と、無意味にワールドワイド。

これも言葉で説明できないので、動画で見て下さい。僕らが最初に注文したのは「イギリス」風の持ってき方。なお、ものすごく大きな音が出ます。


ティディベア渾身の運び

注目したいのは、マスターの微妙な「間」の取り方と、足運び。このマスター、ただ者ではない。それにしても、瓶ビールを持ってくるのに、こんなに時間のかかる居酒屋は無いんじゃないのか。

 

中国風

ちなみに中国風の持ってき方だとこんな風になる。


中国拳法をやったあとで、普通に持ってくる

一切の躊躇の無い、カンフーの動き。相当練習していそうだ。動画の最後で女の子が「どういうリアクションとって良いか分からない!」って叫んでいるが、それはここにいる人たち全員の気持だと思う。

 

アメリカ風

アメリカ風はすごく長いので動画は割愛します。


画面中央のイラストのカエルと、その上の人形のカエルが寸劇を始める

このカエルたちが「アメリカ出身」という設定だ。3分以上に渡る(客いじりを含めた)寸劇を繰り広げた末のオチが…


マスターがカエルに扮装して大暴れ!というもの

こんな調子で色々な持ってき方がある。どの国を指定しても、マスターのテンションは尋常じゃない。観ている側としては、全くついてけないのだけれど、つい、笑ってしまう。


悔しいです

漫画だと、うすた京介とか岡田あーみんとか、あの辺りの世界が現実になったらこんな感じになるのかもしれない。まさか新橋の駅前にそんな世界が顕現しているとは、夢にも思わなかったけれど。


マスターが持って来た「箸置き」(箸もマスターが入れた)

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