嫌われ者によるウソ合戦

さて３つ目のゲームは、何人かにおすすめゲームを尋ねた時に「これいいですよ！」というのが被った一作。せっかくなので推薦人２人と一緒にやることにしました。カルカルのライブレポートなども書いてるうさげんくんと、前に「人はどれだけ急にウソをつけるのか」にも出て頂いたジンペイくんです。２人の推薦ゲーは「ごきぶりポーカー」。それぞれ持ってくるようにお願いしたら…

ポーカーって名前はついてるけど、それほどポーカーって感じでもない。このゲームの目的は、ひとことでいえば「いかにうまくウソをつけるか」。トランプでいえば「ダウト」に近い。さっきの「お邪魔者」も繋がるところがあります。やっぱ面と向かってやるだけにカードゲームは心理戦的要素が強いのが人気なようで。

このごきぶりポーカーで使われる札はネズミ・カメムシ・ゴキブリ・ハエ・サソリ・カエル・コウモリ・クモという嫌われ者の札８種類が８枚ずつ。嫌われ者ばかりですが絵はかわいいのでご心配なく。

まずジャンケンなり何なりで最初のプレーヤーを決め、その人は誰かを指名して、自分の札を裏返しで一枚渡します。その時に「これは××です」と嫌われ者の名前をひとつ言う。それはホントでもウソでも構いません。

それに対して、渡された側は相手の「これは××です」が「ホントかウソか」を当てなくてはならない。これを見事に当てたら、相手はその札をペナルティとして手元に置いておかなくてはいけない。逆に間違えたら、自分のペナルティに。ちなみに真偽を当てずにパスして他の人に札を回すのも可能です。

全部で８枚流通してるうちの７枚の所在が分かってるのだから、カードを出されて「これはゴキブリです」と言われた時はウソの可能性が高い。もちろんゼロではないけれど。その辺りの読み合いがこのゲームの魅力。

しかも普通のカードゲームは大体順番がぐるぐる回るもんですが、このゲームは「これは××です」と申告相手を指定が出来る。それだけにピンチなプレイヤーに集中攻撃も…。自分に有利な札、不利な札を考えながらのプレイ、全くもって脳がスーパー大回転です。

「やり馴れてくると、無言のメッセージでチームプレイとか出来るようになってきますよ」というジンペイくん。さっきの『お邪魔者』でも似たような話あったな…。まさにこの辺りがカードゲームの醍醐味か。若干性格悪い、じゃなくて計算高い楽しみ方で。

立て続けに３作カードゲームをやってみましたが、どれも軽いのからハードなのまで頭をこねくり回す感じが面白いなあ。それでいて運の要素も多少ある。ゲームやりながらメモ書きして考えたくなる感じ？でもメモ無しだからこそニヤニヤしたりイライラしながらも楽しみつつ遊べる。「一時停止」がないゲームならではのスリル感、かなり新鮮でした！

もうちょっとしたら年末＆お正月、ベタだな〜と言わずにあえてオトナだからこそ変わったカードゲームで遊んでみてはいかがでしょう。合コンにもいい！という意見も出てたなあ。