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ロマンの木曜日
 
乾電池2本でビリビリと感電したい

裏技とは、これを使うことだ


とててん! 金ヤスリとクギー!(ドラえもんのひみつ道具風に)

金ヤスリをクギでシャカシャカと、こする!

金ヤスリと釘に導線をつないでこすると、ヤスリの凸凹で接続のオン・オフが高速で繰り返され、振動スイッチの代わりを果たすのだ。
なるほど! これ考えた人もすごいなあ。
よし、不安要因はこれで解決された。とりあえずコイルを巻こう。

 

何にコイルを巻くか


鉄芯にはボルトとナット、巻く管には灯油ポンプを分解して使う。

合わせて300円ぐらい。灯油ポンプの管は太さがほど良かったのだ。詳しい人から見たら、すごく無駄をしているように見えるだろう。でも、身近なホームセンターで買えるものを使って作りたいので、この材料たちをよろしくお願いします。


今回巻く、0.2mmホルマル線。(いわゆるエナメル線)
新品の灯油ポンプ、ゴメン……。

でもほら、鉄芯のサイズがぴったり!
で、こうやって巻いていくわけです。

僕を襲う困難

簡単に巻いているように見えるが、それなりに気を使う。
ポイントは、線を巻いた後に、さらに透明テープを巻くことだ。


白い光沢が、透明テープを巻いた部分。

こうすることで、すでに巻いた部分が固定され、2周目以降を巻くときも乱れ無く巻ける。子供の頃、2周目以降がきれいに巻けなくて、適当に巻き始めてしまっていた自分に教えてやりたい技術だ。

そしてこんなトラブルも僕を襲う。


巻いている僕の足元で…
黒猫がホルマル線の束を襲う。

で、こういう事になる。

こんな艱難辛苦を乗り越えて、僕はホルマル線を巻き続けた。性格が、世間で言うところの「A型タイプ」なので、一段一段きれいに巻かれていくコイルを眺めるのは、実は意外と楽しかった。思わずうっとりしてしまう。


「A型ってキモいにゃー」 猫が遠くから語りかけてくる。

そうして6時間後、総長100メートル分のホルマル線を僕は巻き終えた。


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