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はっけんの水曜日
 
アリの巣観察キットを劇的リフォーム

憧れの超狭小住宅

「憧れの」というのは自分の願望である。10坪やそこらの狭い土地に、効率的に設計された多層階住宅、なんてものに憧れるんだ、私は。中2階とか、ロフトとか。

ミニチュアハウスとか建築模型などをとっくりと眺めるのも大好きである。自分が小さくなって、目の前のミニチュアを歩き回ることを想像し堪能しているわけだ。

今日はこのアリ伝説を使って、そんな夢のハウスを自由に作ってみたい。ただし、奥行は1.5cmである。ドリフの大道具みたいな家になるだろう。


構造が複雑かつ脆弱になりそうなので、両脇の円柱部分は手付かずとした。
方眼紙に清書。1・2階および中2階の3層構造(全部地下)。

思いのほかシンプルになった。これ以上部屋を増やすと、きっと自壊するからだ。だが狭いながらもキッチン・リビング・エントランスホールは確保した。肝心のベッドルームを削らざるをえなかったが。早くも欠陥住宅のにおいがする。

さあ、めんどくさくなってまいりました

そうしたらいよいよ、ゲルの加工に入る。ケースからゲルを取り出そう。
しかし、上図のような構造だと、ひとつ面倒なことがある。

さわってみると、寒天くらいの固さ。もろいようなもろくないような。
カッターで隙間を開け、足を外してプッチンプリンのように中身を出す。

本来こういう使い方ではないことを明記しておきます。
端っこを切り落とす。

面倒なこと、とは。部屋は奥までぶち抜きだからいいが、階段はつづら折りになっているので、奥行の半分までの幅となる。ゲルをそのように掘り進むのはこのままでは大変だ。よって半分にスライスするのだ。そりゃどんな工法か。

テグスで慎重に切断。
スライス工法だ。

思いのほかすんなりできた。やる前から「あー面倒だ、面倒だ」と思っている作業に限って、いざやってみると拍子抜けするくらい簡単にできたりし、逆に「ちょろいモンよ」と見くびっている作業で時間がオーバーし朝を迎えたりする。もうちょっとプランを立てたらどうなんだと言いたい。

そう、さっきから行き当たりばったりで作業しているのだが、このゲルがどう変形するかが未知数、と言い訳させてほしい。誰に対しての言い訳か。施主か。それは私でしょうか。

さて、面倒な作業は、まだまだ続くよ!


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