型が悪い、天気が悪い、運の流れが悪い
まぁひどかったですね、コンソメハンド。何が悪いか、型が悪い。複雑な形で押し固めづらく、水分を含んで乾燥しづらい為、あのような惨事が起こってしまったのだ。多分。
その教訓を活かして今度は型を取らず器に直接詰め込み押し固める。詰めれば詰めるほど、予想以上の量が入る。粘土遊び、もしくは土作り。といった様相だが漂うのはコンソメの香り。
と、詰めていると器に亀裂が。押し固めの圧力か。だが違う器に移す事も出来ず、割れないで、割れないで。お願い。って思いながら作業を進めた。
デカイラムネ作りって事にすれば良かった
もうこれ以上は詰められない。そのくらいまでギュウギュウにしたので器から抜く。ひっくり返す際は土台となる物をかぶせて一緒に返すと、やりやすい、んだけれど…
と、まぁ普通に返しましたよね。クルッと。大人ですし。問題はそこじゃない、ちゃんと固まってるか。さっきの失敗が型のせいなのか、材料なのか。材料だったら、この話、無かった事に…
と、ドキドキしながら器を抜くとコンソメの塔が堂々と立っていた。この大きさでもちゃんと出来た!拳より遙かに大きなコンソメラムネ。なんか、凄く嬉しい。
これ、大きなラムネを作りたいって記事で良かったんじゃ無かろうか。十分嬉しいし、ばっちり成功。しかも多分美味しいし。だがだが、この先これ以上の喜びがあると信じて、もうちょっとだけ続くんじゃ。
手の形に削る
乾燥させるため一晩おいたらしっかりと固まって持てるくらいになった。よし、イケる。これを手の形に削りだして、コンソメハンドを作り上げる。
削って作り上げるッ!!とか書いたけれどもそんな事はした事無し。出来るか分からないがその方法以外に思いつかなかった。案の定削れども削れども手には見えてこない。
手を見てコンソメを削る、手を見てコンソメを削る。毎日見て、使っているのにそれがどんな形をしているのか分からない。手を見る。ひたすら見る。削り出す間一番長い時間かけたのは手を見る事。
見て、削って、見て、寝て、見て。出来るだけ頑張って、コンソメハンドが出来上がった。
コンソメハンド完成
なんとか、なんとか手に見えるんじゃないだろうか。上手くも無いし、綺麗でも無いが、手には見える。手だ。出来たっ、コンソメハンドだ。
次のページでコンソメパンチが炸裂するぜ。