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はっけんの水曜日
 
日本一きれいな川ときたない川飲みくらべ


粒タイプのコーヒー。

いまさらいうまでもないが、インスタントコーヒーはお湯を注ぐだけでおいしいコーヒーが飲めて、とても便利だ。
そのインスタントコーヒーに、おおきく二つの種類があるのにお気づきだろうか。
僕は勝手に「粉タイプ」と「粒タイプ」と呼んでいるが、右の写真のように、大きな粒状のと、そうではなく、もっと細かい粉状のとがある。
そして粒タイプの中に、時々ぎょっとするようなサイズの粒が混じっていることがある。
今回はそれを探していこう。

工藤 考浩



製法のちがい

学生時代、友人の家に遊びに行ったところ、部屋にあったインスタントコーヒーがこの「粒タイプ」だった。
僕は粉タイプばかりを飲んでいたので「こいつは金持ちだ」と思った記憶がある。
実際のところ、粉タイプよりも粒タイプの方が若干値段が高く、しかしそれで貧富をはかれるほどの金額差ではないのだが、それでもスーパーでコーヒーの棚から、一番安いのじゃない物を選ぶことのできる彼に裕福さを感じたのである。

ところで、Wikipediaによるとこの粉と粒のちがい、すなわち僕と彼の貧富の差は、製法のちがいによるものらしい。
粉のがスプレードライ法、粒のがフリーズドライ法で、やはり粒タイプの方が風味に優れていると記されている。


買いそろえられるくらい豊かな大人になった

でかいとうれしいよね

そんな思い出があるから、というわけではないが、粒タイプインスタントコーヒーの粒の中に、たまにでかいのがあると「お、でかい!」とちょっとうれしい。
なぜでかいとうれしいのか、具体的な理由は説明の糸口さえつかめないが、ともかくうれしいのだ。
このうれしさは世界中の人の胸に起こる感情だと仮定して(でなければこの記事の根幹がゆらぐので)、先を進めていこう。


でかいのがあるとうれしいじゃないか


一番でかいのを探せ

というわけで、でかいとうれしいコーヒーの粒をより楽しむために、ともかく一番でかい粒を探し出そうと思う。
買ってきたコーヒーを銘柄ごとに開封し、大きそうなのを手作業で選び出す。
その中で一番大きな粒を選び出し、他銘柄と比較して一位を決めよう。



手作業で分別し
大きめなのを取り出す

当初電子ばかりで計測しようと思ったが不可能だった


ネスカフェ 香味焙煎

青いラベルが高級感を誘う

ネスカフェの「香味焙煎」は、細かく粉砕したコーヒー豆自体が、この粒の中に入っているそうだ(→公式サイト)。
へー、と思って観察したが、まったくそれがわからない。
よくよく見ると、どうもこれは前モデルの製品のようだ。
ディスカウントストアでやたら安く売っていたから仕方がないか。
とはいうものの、香味焙煎(旧モデル)の粒はかなりでかい。
細かいかけらも多いが、そのぶんでかい粒が目に付く。


大小の差が大きい
これが最もでかかった

ネスカフェ ゴールドブレンド

金色に輝くキャップが憧れ

このゴールドブレンドが、先ほど書いた友人宅にあったインスタントコーヒーだ。
そのおかげで何となくネガティブな印象を持っているが、捜査に私情を持ち込むようなことがあってはならない。
それが刑事の仕事だ。
これは捜査でもなければ刑事でもないが、私情ははさまず厳正に調べた。


見た目では香味焙煎と変わらない
いくつか大きな物をまとめ、この中からビッゲストを選ぶ

でか! と思ったらつながってた


マキシム

マキシムは粒が均一だ


続いてはネスレからAGFへとメーカーがバトンタッチだ。
すると粒の見た目も明らかに変化した。
一粒一粒は全体的に大きいのだが、そのぶんとりわけ大きな粒や小さい粒がないのである。
これはきっと製造工程のちがいなんだろう。


全体的に大粒だが、逆に巨大なのはない
工事用の砕石みたいに揃っている

詰め替え用は量が少ない

調べ終わったコーヒーは、もちろんもったいないのでビンに戻している。
しかし、ふつうのそのままサラサラと戻しただけでは、ビンの口からあふれてしまう事を発見した。
トントンとビンを叩くとうまく収まるのだが、これも粒が大きいがゆえだろう。


そのままだと戻りきらない

そのためなのか、内容量は
詰め替え用の方が2割少ないようだ

マキシム ちょっと贅沢な珈琲店

コーヒーには「高級=青」という図式があるようだ

お次はマキシムの高級ブランド「ちょっと贅沢な珈琲店」。
このパッケージも青で、コーヒーは高級になると青くなる傾向が見て取れる。
「ブルーマウンテン」の影響だろうか。
粒の様子はこの「ちょっと贅沢…」もマキシムと同じで、全体的に大きいがサイズは均一だ。
「お、でかい」という感動が少なくて残念である。


ちなみに、商品によって香りがけっこう違っていてびっくり
撮影が夜になって影がでてきた

ザ・ブレンド 117

知らない人と話ができる電話番号ってあったよね

最後のエントリーはUCCのザ・ブレンド。
UCCの粒はネスカフェのように最小様々で、中には大きなものもある。
けれどもやや角が取れた粒で、そのぶん粒が小さく見える。


UCCは親切にこんな表示が
上流の河原の石っぽい


こぼれてた

というわけでかれこれ半日ほど選別作業をし、すべての粒の確認を終えた。
夢中でやっていたけど、床にけっこうこぼれていた。


掃除機で吸うのがこれまた楽しかった

代表選手が出そろう

各銘柄から最も大きな粒を選び出し、決勝戦を行う。
香味焙煎、ちょっと贅沢な…、117の三つが優勝を争う展開となった。
そして写真ではわかりにくいかもしれないが、香味焙煎の粒には厚みがあって、サイズとしてはこれがいちばん大きい。


「ちょっと贅沢な…」が大きく見えるが、薄っぺらいのだ


粒がでかいのは「ネスカフェ 香味焙煎」

半日に及ぶ調査の結果、インスタントコーヒー粒のでかさナンバーワンに輝いたのは「ネスカフェ 香味焙煎」である。
長時間かけたわりには大きさの違いはわずかで、地味な結論となっているが、その間僕は「お、でか!これ、でかっ!」と何度も感動することができたので、それなりに満足している。

お前が一番だぜ!


 
 

 

 
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