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はっけんの水曜日
 
憧れのギプスをしたいのだ


 

小学生の頃、骨折した人がしていたギプスを憧れの目でみていました。みんなから「大丈夫!?」とかちやほやされているのも羨ましかったし、なによりあのルックスがカッコイイ!

今まで骨折した経験がないのでギプスもしたことがないんですが、自分でギプスを作って装着してみたいと思います。

(絵と文:北村ヂン



嗚呼、憧れのギプス

無邪気にみえる子供の世界にも色々とめんどくさい人間関係というのはありまして、幸せな学校生活を送るためにはクラス内での自分のポジションというのが非常に重要でした。

勉強ができる、運動ができる、ルックスがいい、金持ち……等、分かりやすくプラスベクトルなステータスを持っている人はいいのですが、いまひとつパッとしない、もしくは明らかにマイナスな特徴しか所持していない場合、教室内ヒエラルキーにおいて下層に位置する地味なグループに所属して細々と学校生活を送るしかないわけです。

ちなみにボクの場合、昔から非常にマニアックかつ偏った趣味ばっか持っていたので、クラスの反主流グループの中で妙に人気がある……という微妙なポジションにいました。

さて、そんな地味なポジションの子でも、まれにクラスの注目を集めることがあります。それは「ケガ」をしたときです。

小学生なんかだと肉体がまだ不安定な状態だからなのか知りませんが、なにかにぶつかったわけでもないのに、いきなり鼻血がブッフォと吹き出してしまうことがありますよね。コレが授業中に起こった日にはもうお祭り状態! 一躍クラスのスターダムですよ。

あとは朝礼中に貧血でバタッ……とかもなかなかの注目度でしたね。

当然、重傷なほど注目度は高いわけですが、あまりビュービュー流血したり、内臓がテロリとはみ出しちゃったりしてると逆にドン引きされてしまいます。そんな中、ほどよいケガ感、ほどよいかわいそう感を兼ね備え、キング・オブ・ケガの座に君臨していたのが「骨折」です。

硬いハズの骨が折れちゃっているという衝撃、それでいながら血とか脳髄とかはみえない安心感。そしてなによりあのギプスが……ギプスが……カッコよくみえたの!


「骨折っちゃってさぁー」なんていったりして、妙に誇らしげにみえたものです

まあ、骨折してる本人はカッコいいどころの騒ぎじゃないんでしょうけど、当時のボクは完全にギプスの魅力にやられており、「いつかボクも骨折したらギプスをするんだ!」「大人になったら骨折してギプスをするんだ!」……と熱望していました。

しかし今に至るまで、まあまあデカめのケガはちょいちょいしているものの、幸か不幸か骨折はしたことがないんですよね。

つーことで当然、ギプスも装着したことがないまま。


わざと骨を折って治るまでの経過を観察する……っていう実験があるらしいですけどね

このさい、別に骨折の方はどうでもいいんで(痛そうだし)、形だけでもいいんでギプスをしてみたい……と思っているのですが、病院にいって「先生、何もいわずにギプスして下さい! 金は払います! 金は払うんでッ!」というワケにもいかないでしょうからね。

そんな感じでギプスに対して未消化な気持ちをもんもんと抱えたまま日々を送っていたのですが、ひょんなことからネットで「ギプス包帯」なるものが売られているのを発見してしまいました。

実際に医療の現場でも使われているものらしいんですが、コレさえあれば自分でギプスをすることができるんじゃないでしょうか。……というわけでソッコーでポチッてしまいました。

ほい、こちらが届いた「ギプス包帯」です!

横のiPhoneと比べるとよく分かると思いますが、予想以上にドーンとデカイ箱がやってきましたよ。「包帯」っていうから、いわゆるその辺の薬局などで売っている包帯レベルのサイズだと思ってたんですが……。


箱を開けると案の定ギッシリと

さすがプロフェッショナル用品。バラ売りじゃないってことですね。ちょろっとギプスしてみたかっただけなんで、どう考えてもこんな大量に必要ありません。

しっかしコレだけあったら、全身色んなところがボッキボキに骨折しちゃっても間に合いそうですな。安心、安心……ではないね。


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