七五三の季節である。いや、私が浮かれてもしょうがないのだが。
七五三といえば、おしゃれしてお参りに行ったりするわけだが、なんといっても注目すべきは千歳飴である。あの妙に縦長の袋、ド派手な絵、食べきることの決してできない中身。
中身は置いといて、ずっとあの外袋のことが気になっていた。なんなんだあれは。あの絵のモチーフの組み合わせは。どうにも目出度いものばかり凝縮されて、それに細長い。面白い。
もしこれを実写にしたら、そのめでたさは いかばかりであろうか。
(乙幡 啓子)
七五三のピークは過ぎていたか
との覚悟で街をまわってみたのだが、意外と「昔ながらのあの千歳飴の袋」を置いているところは少ない。というか千歳飴の袋自体、ほいほいと置いてあるもんじゃないことがわかった。ピークの土日を過ぎた平日にまわったからだろうか。千歳飴よりも、もうクリスマスの商品のほうが幅をきかせていた。
ペコちゃんやアンパンマン、店独自の現代的なデザインの千歳飴など並ぶ中、かろうじて昔ながらの面影を色濃く残すこれら2点が手に入った。これをお手本にしよう。
さて、実写化するにあたって、各々のパーツを確認しよう。
歩いてみると、予想以上に人材豊富でだった。
コラージュしている間じゅう、「これはいったい何なのか」という思いが頭を支配した。これはいったい何なのか。
スクラップが趣味のご年配の作品を見たことがあるが、それに近い雰囲気がある。七五三を祝っていると見せかけて、自分らでめちゃくちゃ勝手に盛り上がってるかのようである。
もし自分が7歳のころにこれをもらったら、どんな気持ちだろうか。気が遠くなりそうだ。