宮司さんの家で、神社に伝わる古い神楽面を見せてもらった。
昔は木彫りの面を使っていたそうだ。
もともとの近世以前から続く石見神楽は、神職が舞うものだったのだが、明治になって、神職は舞なんか舞ってないで神社の仕事に専念しろという「神職演舞禁止令」が出され、それじゃあ俺たちが、ということで氏子たちが舞うようになったという経緯がある。
そこからだんだん舞が派手に、エンターテイメント性にあふれるようになっていったとのことだ。
今の時代に考えると「神職演舞禁止令」なんて、政府による文化の蹂躙だが、それによってまたこんな素晴らしい文化ができたのだから、石見の人は力強い。 |