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ちしきの金曜日
 
煮込んだオデンはどのくらい重たくなるのか


箸で持っただけでわかるようになるかも

煮込んだオデンは汁をたくさん吸っていて、重たくなっているような気がする。箸で持っても扱いにくい。

しかし「重たくなること」は知っているけれども、実際にはどのくらい重たくなるのか。

6種類の具で4日間、オデンを煮込んでつどつど重さを計ってみました。

斎藤 充博



オデンダネ6種お目見え

今回の調査にあたって用意したオデンダネは、以下の6種。
ところで、四角くて白いお皿に、四角くて白いハンペンが載ってしまっている。ダイコンも良く見えない。のっけからお皿のチョイスを失敗している。


ハンペン(100%)
チクワブ(100%)
タマゴ(100%)

コンニャク(100%)
ダイコン(100%)
ウインナー(100%)

煮込んでいない状態のオデンの重さを100%として、キャプションに表示しておこう。

最初に「煮込んだオデンは重くなるような気がする」って書いたけれども、ウインナーは煮込んだらシワシワになって重さが減りそうな気がするし、コンニャクはどれだけ煮込んでも重さが変わらない気がする。たまごも、増える方に行くのか減る方に行くのかイマイチ想像がつかない。

また、ハンペンとチクワブのどちらの方が重くなるのか、という点も見逃せない。多分この二つの争いははオデン界における「煮込んで重たくなる頂上対決」になるだろう。

こうして書いてみると、オデン煮込むだけなのに意外と見所が多くてびっくりする。

 

1日目のハンペンがとにかく圧倒的

先ほどのタネを全部まとめてダシで煮込むこと30分。まだ味は染みていないが、最低限の食べられるオデンだ。この状態を1日目のオデンとして重さを計ってみる。


ハンペン +47%(147%)
チクワブ +26%(126%)
ウインナー +18%(118%)

タマゴ +5%(105%)
ダイコン -1%(99%)
コンニャク -6%(94%)

前回からの増加率の高い順に、左から写真を並べ替えてみた。

のっけから飛ばしまくるハンペン、そしてそれを追うチクワブ。レース展開は大方の予想通りか。鍋からお皿に移し替えた時の感触では、この2者はまだまだ余力がありそうだ。


練り物対決

ダイコンはなぜか少しだけ重さが減ってしまったが、中盤以降の追い上げに期待できそう。煮込みはまだまだ始まったばかりだ。

 

2日目も上位は均衡

2日目のオデン、といっても昨日からずっと煮込んでいたわけではなく、1時間くらいかけて温め直して煮込んだ状態だ。どう変わったか。写真は増加の割合が高い物の順に、左から並び替えています(ほとんど昨日と変わってないけれど)。


ハンペン +24%(171%)
チクワブ +19%(145%)
ウインナー +7%(125%)

タマゴ -2%(103%)
コンニャク -2%(92%)
ダイコン -3%(96%)

ハンペンとチクワブは、出だしの勢いこそないが相変わらず好調だ。

ウインナーも頑張ってはいるけれども、この2者には及ばない。たぶん皮に包まれている分が、少し不利なんだと思う。


ウインナーの懇願

ダイコンは、生の状態から96%とだいぶ軽くなっている。たくさんオデンのツユを含むから重たくなるんだろうと思っていたのだが、意外な展開だ。


モラトリアム青年みたいなダイコン像になってしまった

逆に、コンニャクは順調に軽くなる方向に進んでいる。確かに煮込んだコンニャクって、キュッと縮こまるような感触があるかもしれない。

 

波乱含みの3日目

ここで一気に状況に変化が出た。


チクワブ+15%(160%)
ダイコン+7.6%(107%)
コンニャク+4%(96%)

ハンペン+2%(173%)
ウインナー+1%(126%)
タマゴ-3%(100%)

まず目を奪われるのは、ダイコンの大躍進だ。今までずっと軽くしかなっていなかったのに、突然重たくなった。生の状態の重さを越え、107%と、まずまずの重量に達している。


自信を持って欲しいなァ

そして圧倒的な力を持つハンペンの影で、地味ではあるが安定した増加率を保ってきたチクワブ。今日のハンペンの加速が大幅に落ちたせいで、増加率はトップである。トータルの増加率においても、ハンペン(173%)、チクワブ(160%)と、充分射程範囲内と言えるだろう。逆転はあるのか。


なかなか頼もしく膨れるんだ、チクワブ君は

そしてハンペンの状況は、アップで見るとこの通り。これ以上の重量の増加は難しそうだ。角の部分が細かく崩壊しているので、今後は増加率がマイナスに転じることもあり得るだろう。このレース、まだまだ先が読めない。


もうぐちゃぐちゃ。そして、良い匂いがしてうまそう

 

4日目にもなると全体的にダウン


ウインナー+2%(128%)
タマゴ+2%(102%)
チクワブ-4%(156%)

コンニャク-9%(87%)
ダイコン-14%(93%)
ハンペン-21%(152%)

4日目は波乱で湧いた昨日が嘘のようにローテンションな計測結果だった。伸びているのは、ウインナーとタマゴのみ。それでもたったの+2%だ。ふがない。

そして、ここにきてついに、チクワブの煮崩れが始まった。これまでずっと増加の一歩だったのが、わずかながらも前日より減少している。


まあ、煮込んでいればいずれこうなるよね

昨日はプラスだった、コンニャクとダイコンも再び減少している。ハンペンに至っては、もう見る影もない。


昨日ぐらいの煮崩れ具合ならうまそうだったんだけれど

ハンペンがボロボロ

「もう疲れました」4日目になって、オデンダネたちがそう言っているように聞こえる。特にハンペンが。そして、毎日毎日火を入れているとはいえ、4日目になると「食べ物として大丈夫かどうか」という部分がだんだん気になってくる。

なので、今回のレースはここでゴールということにしました。

 

総評

トータルの重量の増加割合順にタネを並び替えてみよう。これが4日間の最終的な結果である。


1位・チクワブ(156%)
2位・ハンペン(152%)
3位・ウインナー(128%)

序盤では圧倒的な強さを誇っていたハンペンだが、後半は煮崩れによって後退。「煮込んで重たくなる頂上対決」を制したのはチクワブだった。勝因は「柔らかさと固さの絶妙なバランス」だろう。柔らかいからたくさん汁を吸える、適度な固さで煮崩れを防ぐ、という作戦が奏功した。

ウインナーも128%と大健闘だ。こんなに増えるとは、正直今まで感じたことがなかった。今後は、気をつけながらウインナーを食べて行きたい。


ウインナーが好きになりました

4位・タマゴ(102%)
5位・ダイコン(93%)
6位・コンニャク(87%)

タマゴはなんだかんだでほとんど変わらず。うん、なんとなくそんな感じはしていた。

ダイコンは結局93%とほんのちょっと軽くなる。なんでだろう。練り物ほどじゃないにしろ、煮崩れが起きていたんだろうか。今まで僕は重たくなるような気がしていたのに。


なんだかんだいいながらダイコンが一番好きだよ!

コンニャクはずいぶんと身軽になっている。コンニャクという不思議でヘンテコな素材の一端に触れることができた思いだ。でもどうして軽くなるのか、全然想像もつかない。

調査を終えて

最終的には重さが増すもの(チクワブ・ハンペン・ウインナー)と、ほとんど変わらないもの(タマゴ)、減るもの(ダイコン・コンニャク)とが大分明確になった。

しかし最終的に減る物でも、途中経過ではちょこちょこ増えていたりするのだ。この辺の揺らぎをどう説明したら良いのか、イマイチよくわからない。僕は理科が苦手なので「オデン鍋の中では不思議なことが起きているんだなあ」以上の考えが湧かないことが、悔しいような気もするし、別にそれでも良いような気もする。まあ、今そのくらいのテンションで4日目のオデンを食べています。

しょっぱい

 
 

 

 
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