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土曜ワイド工場
 
チャックの閉め忘れ防止マシーン


 

男女問わず、ズボンをはく人の永遠のテーマである「チャックの閉め忘れ」問題。誰しも閉め忘れの経験があると思う。

家に帰って来て、さて着替えようとズボンに手をかけた時に気が付く「あ、チャック開いてる…」というあの焦り。
いつから開いていたんだ、と考え出すと、だんだんと暗い気持ちになって、心の空模様が一週間も薄曇なんてこともある。

また、チャックが開いている人を見つけた時に声をかけていいのかも分からない。今までかけたことは無いし、逆にかけられたこともない。

でも、チャックは開いているのだ。
ぜひ閉め忘れを防止するマシーンを作りたいと思う。

地主 恵亮



閉め忘れはよくあること

チャックの閉め忘れはよくあることだ。
しかし、どんなにオシャレをしていても、どんなにカッコをつけていても、そのチャックが開いているという事実で全てが台無しになってしまう。オシャレではないし、カッコよくもなくなる。
単なる「チャックの開いている人」に成り下がるのだ。


普通に電車に乗っているが、実は

チャック全開!

では、我々はどうやってチャックの閉め忘れに注意すればいいのだろうか。

逆転の発想で、チャックをわざと開けていると思わせる方法を考えた。閉め忘れていても、ワザと開けていると思わせるのだ。

それは、何かの新手の広告かな? と思わせる作戦である。


ドデカミンの宣伝かな? と思ってしまうのではなかろうかと

この方法の一番の問題は、ズボン内部に何かを仕込んで置かなければならない面倒くささ等ではなく、単なる「変態」と勘違いされることだ。

チャックの閉め忘れで、警察のやっかいにはなりたくない。
単なる「チャックの開いている人」から、さらに「警察に捕まった人」に成り下がるわけにはいかないのだ。

やはりここは、閉め忘れに気が付くマシーン的な何かを作る必要があると思う。


ということで、いろいろ買って来ました!

閉め忘れると光る

チャックを閉め忘れると光る、ようにすればいいのではないだろうか。チャックを開けると光るのだ。

閉め忘れると音がなるというのも考えたが、車内では携帯電話が禁止だったりする昨今、いつ何時チャックの閉め忘れがあるか分からない。そのため、うるさいのはマズいと思い、光を放つ方法を採用したわけだ。


ドン!(ダイソーで買ってきた懐中電灯)

LEDを使ったりして、光るシステムを一から作ることも考えた。しかし、光るシステムは世界中に嫌というほどはびこっているので、それを使うことにした。

世間では今、リフォームやリノベーションなど既存のものに手を加え、さらに良いものを作ることにスポットが当たっている。この波に乗らない手は無いと思ったのだ。


懐中電灯に手を加えチャックが開くことで光るようにします(手がもう一本欲しい)

懐中電灯の内部の配線をいじって2本の導線を出す

懐中電灯から二本の導線を出した。
導線の先の片方を銅版に接着し、もう一方はチャックに直接結ぶ。するとどうだろう、チャックと銅版が触れると光るのだ。その眩しい光は世界のあらゆる場所を照らし出すほどに眩しい。


光ってます

さらっと書いているけれど、ここまでに2時間近くを費やしている。生まれたての子馬ならすでに立ち上がり、居酒屋の飲み放題なら大体は終了の時間だ。テレビのサスペンスだと崖の上で「犯人はあなただ」というシーンもとっくに終わっている。
そのころ僕は次の問題に取り掛かっていた。


チャックと銅版をどうやってズボンにくつけるか


電子工作には縫い物も含まれる

ズボンは洗濯するものだ。
その際、電子の精密機械が付いていたら洗濯できない。出来たとしても壊れてしまう。つまり、取り外しが可能でないといけないのだ。幸いチャックと導線の方は抵抗を使い、上手い具合に取り外し可能の方法があった。


これは簡単!(隙間に入れるだけ)

後はグルグルに巻く(取り外しも簡単!)

問題は銅版の方である。
瞬間接着剤なんかでくつけると取り外しが出来ない。
それでは困る。初めて食べるフランス料理のフルコースくらいに困るはずだ。フォークとかは沢山あるし、ボールに入ったなぞの水も出てくる。僕はフランス料理のフルコースをまだ一度も食べたことが無いので、分からないのだけれど、それくらい困るはずだ。


スナップボタンを使います

スナップボタンの一方を銅版につけ、もう一方をズボンに縫い付ける方法を考えた。これだと取り外しが可能だ。

裁縫はあまり得意ではないが、刺繍をしろ、と言われたわけではないので、これくらいは出来るはず。一人で「和民」に行く程度のハードルの高さだ。


要するに実は結構ハードルが高いというわけです

縫い付けた(銅版にもホットボンドでくっ付けた)

取り付ける

完成!

スナップボタンを縫いつけて完成、したはずがチャックと銅版の接触が上手くいかないなど、4時間ほど四苦八苦していた。

しかし、どうにか「チャックの閉め忘れ防止マシーン」が完成した。チャックを開けるとピカッと光り、チャックが開いていることを我々に教えてくれるマシーンだ。


閉まっていると光りません

開くと光ります(実際に使うときは導線はズボンの中に入れ込む)

工作というのが苦手な僕としては思いのほか上手く行った。
キチンとチャックが閉まっている時は光らず、開けるとピカりと光る。

導線も着用時は上手く隠すことが出来るので、目立たない。あまりの完璧さに自分でもビックリだ。カラだと知らずに持ち上げたヤカンの軽さくらいにビックリだ。


チャック クローズ

チャック オープン

外に出てみよう

見事に成功した「チャック閉め忘れマシーン」。
明々としたその光がチャックが開いていることを示してくれている。これだけの光を放てば、嫌でもチャックが開いていることに気が付く。


夜道を歩くチャックが開いている人

ライト点灯により閉め忘れに気が付いたので、チャックを閉めた

チャックが開いている人がブランコにのる

ライト点灯により閉め忘れに気が付いたので、チャックを閉めた

これなら、チャックが開いていることに嫌でも気が付き、チャックを閉めることが出来る。ただ、僕はあることに気がついた。暗い夜道ではむしろ、光があった方が安全でいいのではないかと。我々は進んでチャックを開けていくべきなのではと。


読めない

でも、チャックを開けると読める

今までチャックの閉め忘れはマイナスなことだった。
しかし、このチャック閉め忘れマシーンにより、人類は、むしろチャックを開けるべきなのだ、と気が付いたのは大きな収穫だった。

そう盛り上がりかけたが、普通に懐中電灯を持てばいいことに気が付いた。危うく進んでチャックを開けるという、人の道を踏み外す行為に出るところだった。


もう一個作りました(コチラも先のライト同じく、ダイソーで買って、全く同じ手順でチャック閉め忘れマシーンにした)

オシャレアイテムとして

先のマシーンは頭にライトを付けるために、人目を気にしなければならないという問題がある。あれで街中を歩けば、たとえ点灯していなくて、多く人が額の懐中電灯に注目してしまう。

そこで、作ったのがコンパクトなこれと言うわけだ。


普通です

でも、閉め忘れると光る

普段は目立たないけれど、チャックを開ければ確実に光るので、もしかするとコチラの方が若者受けするかもしれない。

オシャレに敏感な若者にとっては、チャックの閉め忘れはぜひ避けたい道だ。

そこでこのアイテムなのだ。
医者に白衣、科学者に白衣と同じように、オシャレに敏感な若者に、チャック閉め忘れマシーンなのだ。


チャック開いてます(まるで閉め忘れによってあらわになった場所が光っているみたい)

眩しいぐらいチャック開いています

2つのチャック閉め忘れマシーンを作った。
LEDでも作ってみたが、光は懐中電灯ほどなく、チャックの閉め忘れに気が付くほど眩しくは無かった。その光に気が付くなら、そもそもチャックを閉め忘れないぜ、といった光だ。

だから、懐中電灯を使って良かったと思う。
僕自身としては額につけるチャック閉め忘れマシーンが意外とお気に入りだ。


防犯カメラに映るチャック閉め忘れの僕

Make: Tokyo Meetingに出品します

人類の長年の夢だった「チャックの閉め忘れ」を防止するマシーンの開発に成功した。これでチャックの閉め忘れを防ぐことが出来る。

些細な問題ではあるが、チャックを開けている間はずっと光るので、トイレで小便をしている間もずっと光り続けることになる。周りの人はその様子を見て「あ、あの人眩しい…オーラ?」と思うかもしれない。

今回作った物を、本日と明日行われる「Make: Tokyo Meeting」に出品する。
展示方法を思いつかないのでいるのだけれど、とりあえず僕がこのマシーンをつけて、お客さんにチャックを開けてもらうようにすればいいだろうか。

ぜひ見に来てください(詳しくはコチラ)。

闇を切り裂くチャック閉め忘れの力

クラブ活動はじめました!

記事とは関係ありませんが、先日からクラブ活動を始めました。
「おにぎり」の美味しさを伝える「デッサンおにぎり部」というクラブ活動です。

「おにぎり」を食べて、その美味しさを伝える通常のグルメ記事ではなく、「おにぎり」の美味しさをデッサンという視点からお伝えするクラブ活動です。

ぜひ読んでみて下さい。(デッサンおにぎり部

世界で一番おにぎりが好きです!

 
 

 

 
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