さて、どうしてフラミンゴはこんな事になっているのか。
ここは鯛せんべいを売っているお店なので(鯛せんべいは本来小湊の銘菓だけど鴨川でも製造販売してる)、お店の人に聞いてみることにした。そしたら、社長が出てきてくれた。というか社長しかいなかったんだけど。
聞いてみると、なんとこのフラミンゴは行川アイランドが閉園する5年前に園長からもらったものだと言う。これまでは大体閉園の時にタダでもらったものだったが、これは事情が違うようだ。
なんでもこういう話らしい。
行川アイランドがまだ営業していた頃、社長は行川アイランドの営業に大変貢献したのだそうだ。それで園長から、お礼になにか差し上げましょうという事になって、じゃあフラミンゴのオブジェをください、という話に。ちなみに制作費は1体30万円だそうな。
そういう経緯でオブジェをもらって店に飾ったのだけど、親切な人がいちいち行川アイランドに「おたくのフラミンゴが盗まれて鴨川にありますよ!」って通報するもんだから、困ってしまった。それで、正式に譲渡の契約書を交わしたのだという。
契約書を交わすと通報がなくなるのかどうかは判らないのだけど、これは盗んだわけじゃ無く正式に譲り受けたものだ、という話だったのだと思う。
当時は社長が「行川アイランドからフラミンゴをもらってくるぞ!」と従業員に言ったら本物の鳥かと勘違いされて大騒ぎになった、なんて事もあったらしい。同じように見えるフラミンゴオブジェでも、聞いてみると色んなエピソードがあって面白い。 |