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フェティッシュの火曜日
 
冬眠してみたい


 

このところめっきり寒くなってきて朝がツライ。 ずっと布団にくるまっていたい。

そんな状況で思い浮かべるのは動物や虫の冬眠だ。 暖かい春を待ちながら、木や土の中でただジッと寝てるだけ。 冬も起きて働らかなければいけない人間からしたらすごくうらやましい。

実際に冬眠することは出来ないけど、冬眠気分を味わってみたい。

小柳 健次郎



冬眠のいいとこどり

冬眠を味わってみたいといっても本当に正確に味わおうとしたら たぶん生命に関わるので、ここはある程度マイルドに解釈したい。

例えば木の表面をはがすと虫がこんな風に冬眠してたりしますよね。


虫がいなかったので写真は合成です。

いろいろなことを無視して このときの状況だけをものすごく大雑把に考えると、冬眠とはおおよその場合 木や土の中で眠ることである。

だからその状況を再現できれば冬眠を上辺だけでも味わってみることが できるかもしれない。なにより気持ち良さそう。

 

木の中で寝る

土の中で寝るのは様々な問題点があるので、 現実的なのは木の中で寝る方だろうか。 とはいえ木を削って中で寝るのは無理。

そこでダンボールの箱を作ってその中で寝ることにした。 なぜかというとダンボールは古紙で出来ていて、元を辿れば木だったからだ。

というのはいま思いついたことで、家に大量に余ってたからだ。


入れるようなダンボールが売ってなかったため有るもので組み合わせていく。
どう考えてもゴミしか出来ない作業。

作った本人が完成というのだから完成。

サイズの違うダンボールを組み合わせたため、すべての面のサイズが違うことになってしまったが、企画上そこはあまり重要でないので気にしてはいけない。あくまでも入るためだけの箱である。

ただこれだけではあまりにもダンボールそのままなので、より木材らしくするために表面に木目シールを貼ろう。


ほとんど魔法のシール。
1Kの部屋がおしゃれな2Kになりました。

しかし肝心なのは外よりも中、あたかも木の中で眠ってるような気持ちになれるようにしないといけない。


本当にそういったニーズがあるのか、檜を削ったカンナクズが売っていた。
予算の都合でこれだけ。

削りかすとはいえ、檜のいい匂いはなかなか強い。見た目はどうあれこの中で眠ったら気持ち良さそうではないか。


見た目はどうあれ。

試しに入ってみると、狭いところ特有のワクワク感と檜の良い匂いに包まれてひょっとしたら結構好きかもしれない。ただそれを補ってあまりあるなにやってるんだろう感。あとダンボールが小さくてツラい。もう壊れてるし。


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