日常の「いいね!」を探す
いいね!bookは日常の、個人的で些細な幸せや気づきを記すノートだ。
例えば今日は天気が良すぎる。
天気の話題はそんなに人を引きつけるものはないが、個人的には気持ちがいい。
気持ちいいけど、他人に表明したいほどではない。そういうときにいいね!bookを取り出そう。
やってることは非常に地味だ。ところが実のところ、天気がいいだけでそのことを「いいね!」と評価できる自分が、ものすごくポジティブ人間のように思える。
ただ感じたことをメモに取るだけでなく、このいいね!シールをペタっと貼ることで祝祭感がでてくる。本当です。
というわけで、いいね!bookを持っていると、外に一歩踏み出しただけでいい景色が見えてくるのだ。
いいね!bookの存在を気にしているだけで、自分自身、身の回りのいいことを探し始める。
このように、僕は普段なら紅葉もあまり興味ないのだが、それが気になってくる。ポエジーな心の萌芽が見え始めてきた。
この時点で家から20mくらいしか離れていない。たったそれだけで、もう2個もいいね!が見つかっている。幸せものだ。
低レベルなことこそ「いいね!」をつけよう
医者が行列を作っているところを捉えて、僕は「いいね!」を付けた。ふつう患者として病院へいくと当然順番を待つわけだが、ここでは逆にお医者さんが順番を待っている。そこがいいねというわけだ。
どのあたりが「いいね!」なのかは説明する必要があるような低品質な話題こそ、いいね!bookに「いいね!」をつけたい。
こちらは看板にパンダが描かれている。それもチラッと、頭が半分しか出ていない。
「ほっほっほ。こりゃあまさしくパンチラですな!」
と、ツイートするにも気恥ずかしいので、いいね!bookに記す。
これは近所の薬局の店先にぶら下がっていた、なんだかもうわからないモノである。
なんだかわからないけど、珍しいっぽいので「いいね!」をつけてみた。