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ロマンの木曜日
 
乾いたときいちばんベタベタする飲み物はどれだ


 

おいしいジュースを飲んでいて、うっかりこぼしてしまったとする。あわてて拭いても、乾いたあとテーブルの上や服にベタつきが残ってしまう。

あれはジュースの中の糖やその他のいろいろな成分だと思うけど、では身近にある飲み物の中でいちばんベタベタするのはどれか。

健康志向とかそういうこととはまったく関係なく、興味本位で実験してみた。

萩原 雅紀



被験者のご紹介

ひとまず少量のジュースを乾かして、それぞれどのくらいベタつくかみてみよう。

実験の地味さを少しでも補うよう、なるべくいろんな種類のをと考えて、今回用意したのは以下の飲み物たち。


実験前からベタつきキングだと思っているコカコーラ。飲み干したコップを放っておくとカラメルのようなものが底に溜まる
それなら、人工甘味料はどうなんだと思って買ってきたコカコーラゼロ。僕はカロリーとか気にしないので飲んだことない

スポーツ飲料の実力はどうだろうとアクエリアス。スポーツの合間に飲んで気がつくとベタついてることがあるけど汗なのかこれなのか
ストレートとは言いつつけっこう甘い午後の紅茶。甘くない紅茶ももっと売ってほしいと思うけどそれならティーバッグ買った方が安いかな

100%ジュースも試してみたくて買ってきたオレンジジュース。果汁100%とはいえ甘みの調整してるのかとか詳しくはよく知らないけど
甘みとしてはコーラをも凌ぐんじゃないかと思ったマミー。そして乳酸菌はベタベタに影響を及ぼすのかどうか

アルコールはどうなんだろう、ということでキッチンにあった料理用赤ワイン。発酵してるとはいえ元々はぶどうジュースだし
飲み会で誰かが一度はこぼすビール。そういえば気がつくとベタベタになってた気がする。みんな酔ってるから気のせいかもしれないけど

そしてコーヒー。微糖とは言いつつあれだけ苦い飲み物がやや甘く感じるんだから相当な量の甘み成分が入っているのではないかと思うのだ

 

実験開始

これら9種類の飲み物を平らなトレーに少量入れて乾かし、それぞれどのくらいベタベタになるかを調べる。

ジュース同士が混ざらないように、隙間を空けて小さじで慎重に垂らしていく。


トレーに飲み物の種類を書いて
少量ずつ入れていく

ジュースなのになんだか実験ぽくなった(名前が裏なのは乾いたら反対から見ようと思って)

あとは風通しのいい場所に置いて乾くのを待たないと実験が始まらないけど、なんだかここまでで実験やり切った達成感が出てしまった。いや、まだ準備が整っただけだ。

翌日見てみると、みんな見事に水分が飛んで、カピカピだったりネバネバだったりドロドロだったりに変身していた。


1日経ってジュースがミイラに
逆さまにすると標本になった

さて、どうやってベタベタ度を測定するか悩んだのだけど、まずはこんな方法で調べてみた。


ペットボトルのフタを集めて
ベタベタしてるところにくっつけて

裏返して何秒くっついてるかを調べる
実験装置

分厚い本を立てた上にトレーを載せて裏返し、それぞれ何秒間くっついてられるか。

初めは、何分でも何時間でもこのままにして結果を見ようと思っていたのだけど。


ガッチリ張りついて永久に耐えそうだった

指で触ってもまったくベタつかず、カラカラに乾いたコーラゼロ、ビール、コーヒーがすぐに脱落した以外は、ガッチリ張りついてまったく脱落しそうな気配がない。仕方ないので実験方法を少し変えてみよう。

それにしても、けっこう甘いと思ったコーヒーがまったくカラカラに乾いたのは意外だった。缶に書かれた原材料を見ると、砂糖のほかに人工甘味料があったので、甘さのほとんどはこの甘味料なんだと思う。そしてこの人工甘味料がほとんどベタつかないのはコーラゼロでも明らかで、水飴みたいな塊になったコーラとは対照的に、ぺったんこに乾燥。


明らかにネバつきそうな塊のコーラに対し
砂糖が入っていないコーラゼロはカラカラに乾燥

ううむ、健康志向とは関係ないと言いながら、この結果を見ると少し怯む。でも飲んだときのうまさは圧倒的に普通のコーラだ。身体に悪そうなものほどうまいのは世の常なのだ。


ビールは糊が乾いたときみたいなペリペリな感触に
意外にもコーヒーもツルツルに乾いていた

さて、残りのベタベタはいつまで待ってもフタが落ちてこないので、水を入れたペットボトルをぶら下げてみることにした。


とりあえずまずは100ml入れて
貼りついているフタに直接つける

フタにボトルをねじ込んでいる間に午後の紅茶が脱落。しかし、残ったコーラ、アクエリアス、100%オレンジ、マミー、赤ワインはガッチリというか、ネットリとフタを掴んで離さない。それぞれに100ml(=100g)の水を入れたペットボトルをぶら下げてみた。


「果糖もベタつく」ということが証明できた

ものすごいベタつきだったが予想を下回る結果に

意外や意外、スポーツドリンクのベタつきはヘタなジュースより上

2回線では100%オレンジ、赤ワイン、アクエリアスが脱落。コーラとマミーは100gの水が入ったペットボトルを数分間ぶら下げても、まったく落ちる気配がなかった。

予想以上だったのは何と言ってもアクエリアス。透明なので目立たないけど、爽やかなスポーツ飲料のイメージとは裏腹に、水分が飛んで残った塊のベタつきはコーラと遜色ないポテンシャルを持っていた。20秒ほどで落としてしまったのは量がやや少なかったせいか。

果汁100%対決は僅差でペッタリ貼りつくオレンジジュースに軍配。でもドロッとした赤ワインのベタつきもかなりのもので、例えるならオレンジジュースがスティック糊、赤ワインはアラビックヤマトといった感じ。


透明だけどものすごいベタつきが残ったアクエリアス
粘着力はそれほどでもないけどドロドロが残った赤ワイン

最終的に、事前から優勝候補とされていたコーラと台風の目マミーの対決になった。ここでペットボトルの中の水を200gに増量。先に音を上げるのはどちらだろうか。


コーラも前評判通り善戦したがマミーの保持力が上回った

なんと優勝候補と目されていたコーラを差し置いて、「第1回乾いたときいちばんベタベタする飲み物選手権」はマミーが優勝!

確かに、指で触るとコーラのベットリ感もすごいけど、マミーはベタッと一瞬で貼りついてしまうほど強力だった。でも高校の頃とか、部活の帰りに500mlくらい一気に飲んでた。

というわけで、大激戦が繰り広げられた大会も閉幕。いまここに、新たな歴史が作られた。しかし、さらなるベタベタはきっとあるはず。次のベタベタ王は、キミだ!

ベタベタはどこへ

僕はコーラが中毒と言えるほど好きでペットボトルを箱買いしているのだけど、この残ったベタベタを見るといま家にあるコーラを全部飲んで大丈夫かと考えた。かと言って最近流行りの糖分ゼロのコーラは好きになれないし、ほかの飲み物でもベタベタは残るんだ、と考えてやっぱり今後も飲んでしまうんだろう。

そういう意味では勇気をもらった実験だった(間違ってる)。

でもさすがにこれは頭に引っかかる

 
 

 

 
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