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フェティッシュの火曜日
 
日本一小さい大仏は愛されていた


180センチ

鎌ケ谷大仏といえば、日本一小さい大仏様である。
大きいことで目立つ大仏様が日本一小さいと言われても…と思ってしまうのもむりはない。

しかし大仏様のふもとには、この小さな大仏様を愛してやまない人たちの思いがつまった商店街があるのだ。

ほそいあや



ちいさいわ

まず、当サイトのこの記事をごらんください。小さいのがおわかりいただけると思います。
「どうかしてる仏様めぐり」


「180センチだけど座ってるから立ったらもっと大きい」とよく地元民がアピールをするけど、立つことはないです

私はこの大仏のふもとで育った。子供の頃から見上げて育ち、その頃は大きく見えていたけど、大人になって「あ、小さいのか」と悟った。自分が小さいからでかく見えていたのだ。

Wikipediaの項目が面白かったので引用させてください。

・小さな像であるため地元では「鎌ヶ谷ミニ仏」と揶揄されることがある。そのため、大仏をみにきた人は、大仏の目の前で大仏の場所をたずねることがある。

・鎌ヶ谷大仏駅まで延長した当時、新京成電鉄が行楽客の呼び込みのポスターを張り出したところ、実物を見た行楽客に非難を浴びせられた。

事実が書かれているのにこんな面白くなってしまって気の毒なほどだ。


現在は日本で唯一「大仏」とつく駅。「日本で一番(ちいさい)」と「日本で唯一の駅名」の2タイトルを持つスポットなのだ

私は物心つく前から馴染んできたので変な駅名とは思わないが、他県の人に駅名を言うとよく聞き返される。そして「大仏がいるの?」と聞かれる。いるよ、というと、すごいじゃん、と言われ、180センチだけど、と言うと、相手は一瞬考え込む。

鎌ケ谷大仏は1776年に地元のお金持ち「福田さん」が建立した個人の所有物で、市のものではないのだ(福田さんは今でも大仏の近くに住んでいる)。それなのに駅名になっちゃってるのもすごい。

 

大仏オンパレード

駅名になってしまったからなのか、大仏様そのものにあやかっているのかは解らないが、付近には大仏と名のつく店が多い。


「地元」と書いてあるけど言わなくても名前でわかる

韓国料理店だけど大仏と言われると異国情緒がうすれる

部活で足をいためた時に通った

裏には整骨院がある

らほつヘアー専門です(嘘)

サイクルショップ大仏、大仏ワークス。直訳すると大仏仕事

 

大仏コロッケ

数年前、ついにご当地グルメが飛び出した。鎌ケ谷大仏コロッケである。


コロッケの具体的な特徴が書かれていないのがミステリアス

はたしてどんなコロッケなのか。お店に入ってみよう。

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